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分析の方針 |
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児童生徒意識調査の分析に当たっては、第Ⅰ章の調査内容の中で述べた質問項目の構成から「学校生活」「学習動機」「学習活動(教科全般)」「家庭学習」「生活習慣等」というカテゴリーに分けて、分析を行った。
それぞれの設問については、
①今回の調査に見られるおおまかな傾向
②小学5年から中学3年までの5学年を通した比較
③同一学年での定点比較(昨年度の小学6年と今年度の小学6年というような比較)
④回答状況と正答率との関連
という観点から調査結果の分析を行った。 |
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2 |
分析に当たって留意した点 |
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分析の対象となるデータについては、「回答状況と正答率との関連」を見る関係上、各学年において全教科(小学5年、小学6年は4教科、中学1年は4教科、中学2年、中学3年は5教科)のペーパーテストを受検した児童生徒のデータを、有効回答としている。各学年の有効回答者数と有効回答者率は、下記のとおりである。
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有効回答者数 |
全回答者数 |
有効回答者率 |
小学5年 |
7,923人 |
8,356人 |
94.8% |
小学6年 |
7,889人 |
8,433人 |
93.5% |
中学1年 |
8,093人 |
8,452人 |
95.8% |
中学2年 |
7,718人 |
8,066人 |
95.7% |
中学3年 |
7,790人 |
8,164人 |
95.4% |
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本章で記述する「正答率」については、有効回答者の全教科(小学5年、小学6年は4教科、中学1年は4教科、中学2年、3年は5教科)の平均正答率を用いた。 |
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(3) |
「回答状況と正答率との関連」について記述については、それぞれの回答選択肢を選択した児童生徒全員の正答率の平均を求めて比較した。選択肢の回答状況によりそれぞれの回答選択肢を選択した児童生徒数は異なるため、児童生徒数が極めて少ない回答選択肢については、その正答率を比較することが適切でない場合も考えられる。このような場合については、その旨を文中に記した。
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3 |
意識調査質問項目の構成 |
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ア 質問項目の構成
(ア) 学校生活
(イ) 学習動機
(ウ) 学習活動(教科全般)
(エ) 学習活動(各教科)
(オ) 家庭学習
(カ) 生活習慣等
質問項目とそれぞれの設問との関係は以下の表のとおりである。
※ 小学校第6学年、中学校第3学年は全国調査の質問紙調査を実施。
質問項目 |
小学校[全46問] |
中学校[全49問] |
(ア)
学校生活 |
1・2・3・4 |
1・2・3・4 |
(イ)
学習動機 |
5・18(ア・イ・ウ・エ)・20(ア・イ・ウ・エ)・35・36 |
5・18(ア・イ・ウ・エ・オ)・20(ア・イ・ウ・エ・オ)・38・39
※18(オ)・20(オ)は中2のみ |
(ウ)
学習活動
(教科全般) |
15・16・17・37 |
15・16・17・40 |
(エ)
学習活動(各教科)
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国語 |
19ア・22・23・24・25 |
19ア・22・23・24・25 |
社会 |
19イ・26・27・28 |
19イ・26・27・28 |
算数
数学 |
19ウ・29・30・31 |
19ウ・29・30・31 |
理科 |
19エ・32・33・34 |
19エ・32・33・34 |
英語 |
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19オ・35・36・37
※中2のみ |
(オ) 家庭学習 |
6・7・8・9・10・11・12・13・14 |
6・7・8・9・10・11・12・13・14 |
(カ) 生活習慣等 |
21・38・39・40・41・42・43・44・45・46 |
21・41・42・43・44・45・46・47・48・49 |
イ 質問の意図
(ア) 学校生活
学校生活の楽しさ、好きな授業の有無などについて問うことにより、児童生徒の学校生活の実態を把握する。
(イ) 学習動機
勉強に対する興味や有用性、将来の夢や目標の有無について問うことにより、学習動機の高さについての実態を把握する。
(ウ) 学習活動(教科全般)
自分の考えを発表する機会や児童生徒の間で話し合う活動の頻度、自分の考えの表現に対する抵抗感について問うことにより、児童生徒の学習活動全般の実態について把握する。また、電子黒板などのICTを活用した授業の分かりやすさと利用状況を問うことにより、その効果と利活用の状況を把握する。
(エ) 学習活動(各教科)
各教科の内容の理解度についての自己評価、各教科の特性に応じた学習内容や学習方法についての児童生徒の興味・関心・意欲・態度について問うことにより、それぞれの教科についての学習活動の実態について把握する。
(オ) 家庭学習
授業以外の勉強時間や勉強の内容、塾や家庭教師の有無など児童生徒の学習方法全般について問うことにより、児童生徒の家庭学習の実態について把握する。
(カ) 生活習慣等
読書時間、テレビやゲームなどの時間、就寝時刻、朝食や家の手伝いの頻度、地域における行事などへの参加の頻度などについて問うことにより、児童生徒の家庭における生活習慣の実態について把握する。 |
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教師意識調査結果の分析に当たって
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1 |
分析の方針 |
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教師意識調査の分析に当たっては、第Ⅰ章の調査内容の中で述べた質問項目の構成から「教科全般における指導法の工夫」「学習環境の活用」「家庭学習への関与状況」「学校組織マネジメントに対する意識」というカテゴリーに分けて、分析を行った。
それぞれの設問については、
①今回の調査に見られる全体的な傾向
②学校スコアによるグループ比較
という観点から調査結果の分析を行った。 |
2 |
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(1) |
分析の対象となるデータについては、昨年度、小学校第4学年、小学校第5学年、小学校第6学年、中学校第1学年、中学校第2学年を担当した教師の2月調査での回答を用いている。回答者数は、下記のとおりである。
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教師意識調査の回答選択肢を指導の頻度や内容に応じて点数化し、各学校の有効回答者の平均を求めたものを学校スコアとしている。詳細は第Ⅰ章の註を参照していただきたい。
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(3) |
指導状況の違いを明らかにするために、各設問ごとに小、中学校の学校スコア上位四分の一の学校群をAグループ、下位四分の一の学校群をBグループとして、グループにおける平均正答率の状況を比較した。基本的にAグループがその指導が多く行われている(又は、意識が高い)学校群、Bグループがその指導があまり行われていない(又は、意識があまり高くない)学校群となっている。
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3 |
意識調査質問項目の構成 |
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ア 質問項目の構成
カテゴリ |
小学校 |
中学校 |
(ア) 家庭学習への関与状況 |
設問2~6 |
設問2~6 |
(イ) 学習環境の活用 |
設問7~10 |
設問7~10 |
(ウ) 教科等全般における指導法の工夫 |
設問11~19 |
設問11~19 |
(エ) 教科の特性に応じた指導法の工夫 |
設問20~29 |
設問20~31 |
(オ) 教師の指導観 |
設問30~33 |
設問32~35 |
(カ) 学校組織マネジメントに対する意識 |
設問34~36 |
設問36~38 |
イ 質問の意図
(ア) 家庭学習への関与状況
宿題を出している頻度ならびに出している宿題の質(予習的宿題・復習的宿題)について問うことにより、宿題の出題状況を把握する。
(イ) 学習環境の活用
授業におけるコンピュータや学校図書館の活用頻度とその活用内容を把握する。
(ウ) 教科等全般における指導法の工夫
発展的な課題を取り入れた授業の実施状況、理解が十分でない児童生徒に対する授業外での対応状況、書いて表現する活動や話し合い活動を取り入れた授業の実施(教科の授業・総合的な学習の時間)、身に付けさせたい力を意識した総合的な学習の時間の指導、学習方法についての指導状況、学習形態の工夫、目標や評価規準を明確にした授業の実施について問うことにより、発展的学習・補充的指導・表現力の育成、総合的な学習の時間の指導、学習方法の指導、学習形態の工夫、目標を明確にした指導などの状況を把握する。
(エ) 教科の特性に応じた指導法の工夫
国語における言語活動、読書指導、社会における調査学習を生かした発表・討論、算数・数学における算数(数学)的活動、問題解決的な学習、理科における見通しをもった観察や実験とそのまとめ、英語におけるコミュニケーション能力を高める指導や書く活動などについて問うことにより、各教科の特性に応じた指導法の工夫の状況を把握する。
(オ) 教師の指導観
教師の指導行動を主に、課題達成の意識、集団維持の意識の2点から問うことにより、教師の指導観と正答率に及ぼす影響を分析する。
(カ) 学校組織マネジメントに対する意識
教育活動方針の理解、方針や内容についての共通理解、職員間の雰囲気について問うことにより、学校組織マネジメントが児童生徒の正答率や児童生徒の学習に対する意識に及ぼす影響を把握する。
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