他者に対する広い心を育てる道徳の時間を提案します。 |
2 研究の実際 |
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(3) 授業実践 | |||||||||||||
本研究においては、複数の資料で生徒の道徳的価値の自覚を深めていくような3時間扱いの授業実践を第1学年の2学期に行っていくこととしました。 |
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第1学年 道徳授業実践 |
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1 主題名 |
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「広い心」 内容項目2−(5) |
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2 主題設定の理由 |
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○ねらいとする価値について |
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人はそれぞれ異なった立場に立っています。よって、それぞれの立場から見る角度や視点も異なり、物事につい ての見方が違ってきます。さらに、人は自分なりの角度や視点から物事を見ることが多いので、大抵の物事につい てその全体を知り尽くすことは難しいものです。 そこで、自分のものの見方や考え方が全てではなく、ものの見方や考え方が人によってそれぞれ異なることに気付かせ、それぞれの差異を尊重する広い心を育てるように指導することは、意義深いことだと考えます。 |
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○生徒の実態について |
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中学生の時期は、ものの見方や考え方に違いが表れてくるとともに、個性がはっきりしてきます。そのため、自分の考えや立場に固執する傾向が強くなり、友達との意見の対立や摩擦が生じることも少なくありません。 事前アンケートでは、「人の気持ちが分かる人間になりたい」の質問に、「当てはまる」、「どちらかといえば、当てはまる」と答えた生徒の割合が約97%でした。このことから、人と人との関わりの中で、他者の立場になって考えることが大切だと感じていることが推測されます。そこで、自分の見方や考え方が全てでなく、他者を理解し、いろいろなものの見方や考え方が存在することを受け入れようとする広い心を育てたいと考えました。 |
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3 ねらい |
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他者の考えや立場を尊重し、いろいろなものの見方や考え方を受け入れようとする広い心を育てる。 |
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4 授業計画 |
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第1次を道徳的価値について理解することを主眼とした事柄とし、「無人島SOS」の資料を使い、クラスの生徒一人一人のものの見方や考え方が違うことを構成的グループエンカウンターを通して実感させ、捉えさせたい価値についての興味・関心を引き出します。その後に、「世界がもし100人の村だったら」の資料を使い、「無人島SOS」で実感したことを生かし、自分とは違っている人とうまく付き合うために大切なことは何かを考えさせ、第2次につなげます。
第2次を自分との関わりで道徳的価値が捉えられることを主眼とした事柄とし、生徒にとってなじみやすい題材である「三分間」の資料を使います。そこで、相手を認めることによって友人間の意見の対立や摩擦が少なくなることに気付かせ、友達付き合いで生かせることは何かを考えさせ、第3次につなげます。 第3次を道徳的価値を自分なりに発展させていくことへの思いや課題を培うことを主眼とした事柄とし、「自分らしさ−松井秀喜」の資料を使います。そこで、松井秀喜の生き方を考えさせた後に、自分のこととして捉えさせ、これから相手の考えを尊重できるのはどんな場面かを考えさせます。 |
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◎は各時間において主眼とした事柄 |
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