※教材1は、「パンフレットの作り方」(東京書籍「新しい国語3」)でも同じように授業を組み立てることが 可能です。 教材2 「走れメロス」(光村図書「国語2」、東京書籍「新しい国語2」)
佐賀県の中学2年生の実態として、これまでの佐賀県小・中学校学習状況調査においては「読むこと」「書くこと」「言語事項」の2領域1事項に課題が見られました。その中でも特に「書くこと」では、「資料から必要な情報を取り出し、伝えたいことを明確にして書く」ことに、「読むこと」では、「人物の描写に注意して文章を読み味わうこと」に課題が見られました。そこで、本単元では、「パンフレットを作る」という言語活動を位置付けることにより、その解決を目指します。その際、文学的文章である「走れメロス」を教材として取り上げ、人物パンフレットを作るために人物描写を丁寧に読ませた上で表現させる活動を行います。この活動を通して「読むこと」の課題についても解決を図り、文章を描写の効果や登場人物の人物像に迫って理解する力を身に付けさせることをねらいとします。
本単元では、「書くこと」の力を身に付けさせるために、新学習指導要領「B書くこと」の(2)に位置付けられている言語活動例の「ア 表現の仕方を工夫して、詩歌をつくったり物語などを書いたりすること。」を基に、「表現の仕方を工夫して、人物紹介パンフレットを作る。」という言語活動を設定しました。