これからの算数科学習指導について提案します!

 小学4年 「計算の見つもり」
      5/6時の学習プラン 〜かんたんな商の見つもりをしよう〜
  1 本時の目標
 
目的に応じて商を概数で見積もることができる。
   
【数量や図形についての技能】
  2 算数的活動について
 
(ア)
探究的な活動として、 概数や四捨五入を使って計算の見積もりをした式を比較させる。その際は、より目的に応じた詳しさの概数について問題場面と照らし合わせて考えさせることで商の見積もりの方法や意味をとらえさせる 。
 
(イ)
表現する活動として、どの考え方を使って式を立てたのかを言葉で書かせる。
 

  3 本時の展開
 
過程
学習活動
指導上の留意点(○)、評価規準と評価方法(◇)
算数的活動(◎)
つかむ
本時の問題を知り、課題をとらえる。
〔問題〕
子ども会209人で、かし切りバスを4台かりると、183920円かかります。1人分のバス代は、何円になりますか。
何を尋ねているかを考えさせ、いくらになるかという題意をつかませる。
かんたんな商の見つもりをしよう。
見通す
解決の見通しをもつ。
商を概数で見積もる考え方や仕方について見通しをもたせる。
わられる数とわる数を概数にして計算することについて気付かせるようにする。
自力解決
自力解決をする。
  《予想される児童の考え》
  ・ 180000÷200
  ・ 200000÷200  など




商を概数や四捨五入で見積もった式と実際の金額とを比較して考えさせるようにする。(ア)
自分の商の見積もりの式について、判断の理由を絵や図、言葉などでかくようにさせる。(イ)
学び合い
自分の考えを友達に説明する。
わられる数を上から1けたにした場合は、上から2けたにした場合と比べて正確な数から離れてしまうことについて考えることができるようにする。
友達の説明を聞いて自分が取り入れたい考え方や表現の仕方があれば、自分のノートに記入しながら発表を聞かせるようにする。
全体の場で説明する。
問題場面と照らし合わせて、その目的に応じて計算の見積もりをしたことについて説明する。
取り上げた考え方については、式を書いた児童ではなく、他の児童に説明させる。
まとめる
本時の学習をまとめる。
商を見積もる場合は、ふつう、わられる数を上から2桁、わる数を上から1桁の概数にして計算し、商は上から1桁だけを求める。
 
振り返り問題を解く。
  〈振り返り問題の例〉
  3984÷48
  6752÷32
  117.8÷38


算数日記を書く。
商を見積もる場合は、簡単に計算できることと、正確な数に近いということから考えることについてまとめさせる。
   
   
商の見積もりは、除数が2位数の除法における商の見当を付ける場面において、大きな誤りを防ぐことなどに役立つことついてふれる。
 
◇ 目的に応じて商を概数で見積もることができる。
【技能】 〔ノート等〕

商の見積もりをしたことについての感想を書く。
 
   

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