授業での取り組みについての考察<成果と課題> |
「学び」の方法を意識させる場の工夫 |
成果 |
文学的文章教材を扱う場合、その作品がどのような時代の作品かということを意識させることは作品理解にとても大切であり、今回意味調べをしていく中で資料集の絵や写真を見たり、他の作品に触れたりすることは有意義であった。今後の文学的文章の学習においても、今回の学習経験を通して身に付けたことを「学び」の方法の1つとして定着させていきたい。 |
課題 |
心に残った1文を選び、その理由を発表しあう交流の時間は、まず、「ひもじさ」というところと「弟の死」のところを選ぶ生徒が多く、その理由も単純なものであった。交流をする上で、話し合う活動の質を日頃から高めておく必要がある。 |
知識・技能を意図的に活用させる場の工夫 |
成果 |
「ポップづくり」は、作品を紹介する上で慎重に言葉を選んだり、自分なりに作品の感想をもったりする必要があり、大変有効な言語活動であった。 |
課題 |
指導としては、戦争という極限の状況下を想像するようにアドバイスをし、いろいろな言葉を選択肢として与え、その中から選ばせていくようにさせた。実際の書店のポップなどを参考資料として用意したが、さまざまな表現や言葉に関する知識が必要な活動なので、十分に材料を用意する必要がある。 |
今回はポップ自体の理解も必要としたため、作品の読み取りに時間を割くことが十分でなかった。ポップの作り方や記述する内容などを十分に理解させておけば、生徒が読み取るべきことを意識して、文章を読み進めていくことができたと考える。 |
学習活動を振り返り、整理する場の工夫 |
成果 |
自己評価表を使って活動を振り返らせることで、学習の理解度や身に付けたい能力を自分なりに考えることができていた。また、出来上がった作品を掲示したことで、活動の達成感や友達の作品のよさを感じることができた。 |