これからの国語科学習指導について提案します!!

〈本時の実践例〉8/11

 
(1) 目標
叙述に基いて、今も人々の中に生きている「テレサの心」は何かを考え、話し合うことで、テレサの生き方を読み深めていくことができる。
(2) 指導の実際  
学習活動
指導・支援
1 前時までに学習したことを想起する。  ○前時までに整理した表を基に、テレサの言葉(会話文
  や心内語)を確認する。

2 本時の学習のめあてをつかむ。

 テレサの生き方について考えよう。

〜今も人々の中に生きている
             「テレサの心」とは、何だろう〜

3 六、七、八の場面を音読する。

4 テレサの心を表現している叙述を探して読み取る。
 (1) テレサの心が分かる叙述に、赤線を引く。
 (2) 赤線を引いた叙述を根拠に、テレサの心とは何か
  を話し合う。
@ グループで考えを交流する。

A 全体で考えを交流する。


5 テレサの心が、今も受け継がれていることを読み取る。
 (1) テレサが生涯を閉じた後の人々の様子に着目
   する。
 (2) 亡くなった後も、人々の中に生きているテレサの
   心について、根拠を出しながら話し合う。



○めあてを意識させながら音読させる。
○テレサの会話文や心内語、行動が表れた叙述に留意さ
  せる。



○グループで考えを交流させ、テレサの心が分かる叙述を
  確認・整理させる。
  ・貧しい人は神様と同じ
  ・貧しい人は美しい
  ・一人一人の人間を限りなく大切にする
  ・心の底から人を愛する


○全体では、なぜ、テレサはそう言ったのかを叙述を基に
  根拠をはっきりさせて話し合わせることで、テレサの思
  いや願いに気付かせていく。
○「貧しい人は神様と同じ」「貧しい人は美しい」の言語表現
  は、言い換えればどういうことなのかを叙述を基に考えさ
  せる。
○テレサの心とは何かを、叙述を根拠に話し合わせる中
  で、「一人一人の人間を限りなく大切にする」「心の底か
  ら人を愛する」テレサの生き方に迫らせる。

○テレサの死を惜しむ人々の様子や心情が表われた叙述
  に着目させる。
○テレサへの感謝の気持ちを抱き、テレサの生き方・考え
  方を受け継いでいこうとする人々の心情を、叙述を根拠
  に話し合わせる。
○亡くなった後も人々の心に生き続けるテレサの心につい
  て話し合わせることで、一人一人の人間を大切にしてき
  たテレサの生き方に迫らせる。
6 ブックカバーを書き、本時の学習のまとめをする。
  ・七、八、九の場面のあらすじ、心に残ったテレサの
   言葉や行動、自分の考えを短くまとめて書く。
暗やみに閉ざされた貧しい人たちに希望の光をさした人
世界中がそんけいする生き方をした、神様と同じように人を愛した人
心の底から人を愛し、一人一人の人間を限りなく大切に思い、見捨てなかった人

○話し合ったことを振り返りながらまとめさせる。
【評価規準】
叙述に即して、伝記に描かれたテレサの行動や考え、生き方を読み取っている。
〔ワークシート及びブックカバーの内容〕
7 次時の学習を知る。 ○次時は、伝記を読んでいろいろな人の生き方を考える学
  習であることを知らせる。
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最終更新日: 2010-01-20