これからの国語科学習指導について提案します!!

〈本時の実践例〉8/15

 
(1) 目標
○  結論に表現されている筆者の考えを読み取って要旨にまとめ、述べ方の工夫に気付くことができる。
(2) 指導の実際  
学習活動
指導・支援
1 学習計画を振り返り、本時のめあてを確認し見通しを
  もつ。
筆者の考え(要旨)をまとめ、結論の述べ方の工夫をさぐろう
○ これまでの学習を振り返って、本時のめあてをつかませ
   る。
2 結論部分を読み、筆者の考えの中心となる事柄(要
   旨)を120字以内にまとめる。

(1) 結論の部分を音読する。


(2) 筆者の考えの表れている言葉や文を見付け、サイド
   ラインを引く。また、選んだ理由や気付きを線の横に
   書き込む。


(3) 筆者の考えが表れている言葉・文章について、ペア
   対話で意見交流をする。

(4) 筆者の考えの中心となる言葉・文章について、全体
   で意見交流する。
・ 筆者は森林の大切さを訴えたいので、森林を「かけが
  えのない遺産」だと言っていると思います。
・ 「感謝しなければなりません」という言葉は、筆者の強
  い気持ちが表れていると思います。

(5) 交流したことを生かして、要旨をまとめる。



○ 筆者の考えや述べ方を意識させながら、結論部分を音読
   させる。

○ 「動物の体」で学んだ要旨のまとめ方について確認する。
  ・本論の内容や筆者の表現に目を向けること 
  ・筆者の考えが表れている言葉を使うこと
  ・条件に合わせてまとめること

○ サイドラインが引けない児童には、文末表現に着目させ、
   筆者が言いたいことが書かれていないか考えさせる。
○ 理由が書けない児童には、今まで学習した内容をまとめ
   たワークシートや掲示物を参考に考えさせる。



○ 隣同士のペア対話では、自分の考えと友達の考えとを比
   べさせ、加除修正させる。また、友達と確認させることで、
   自分の考えに自信をもたせる。






○ 全体交流では、発表モデルを提示し、根拠をはっきりさせ
   ながら発表させたり、自分の意見を友達の意見に関係付
   けながら発言させたりする。
○ 事実と意見を区別しながら読ませる。
○ 根拠を話し合わせることで、筆者の考えの中心となる事
   柄(先祖に対する感謝の思いや林業を尊んでいる思い)
   に気付かせたい。






○ 選んだ言葉や文章を組み立て、要旨にまとめさせる。

(評価)

筆者が訴えたいことを、筆者の考えが伝わる言葉や文章

を使い、条件に合わせてまとめることができる。               【ワークシートの記述内容・発言内容】

○ まとめることができない児童には、お助けワークを渡し、
   付せんを使って文章に組み立てさせる。
3 まとめた要旨を発表し合い、内容を確認する。
4 筆者の述べ方の工夫について話し合う。
・ まとめの文を「問いかけ」と「答え」の文にして書いてい
  る。
・ 文末を強調することで願いを表現している。
○ キーワードや述べ方に着目すると、筆者の考えに迫ること
   ができることを確認する。
○ 結論を書くときにも、強調表現や問いかけの工夫をする
   と、読み手に訴える効果があることに気付かせる。
5 学習を振り返り、評価する。 ○ 筆者の主張を受けて、自分のテーマを決めることを知らせ
   る。
単元計画に戻る

Copyright(C) 2009 SAGA Prefectural Education Center. All Rights Reserved.

最終更新日: 2010-01-20