これからの国語科学習指導について提案します!!

平成21年度 佐賀県小・中学校学習状況調査にみられる国語科の課題
(小学校5年/中学校1年)

■平成21年4月21日(火)・22日(水)に実施された佐賀県小・中学校学習状況調査において以下のような問題で課題が見られました。特に「書くこと」領域における書き換えが必要になる問題、「読むこと」領域における心情や描写をとらえ、それを基に想像するような問題などです。
小学5年<大問1(二)>
必要な情報を適切に収集したり選択したりして、目的に合わせて順序を考えて書く力を問う問題
小学5年<大問1(五)> どのような目的でどのような事柄を書くのかについて自分の考えを持ち、目的に照らして書く必要のある事柄を整理する力を問う問題
小学5年<大問2(五)> 文章の内容を的確に押さえながら、筆者の表現の工夫をとらえる力を問う問題
小学5年<大問2(六)> 読み取った内容について自分なりに感想や意見などをまとめる力を問う問題
中学1年<大問3(四)>
情景などの表現に着目する力を問う問題
中学1年<大問3(五)> 必要な情報を得るために効果的な読み方を工夫する力や自分の立場からそれらの意見をどのように考えるか意識しながら読む力を問う問題
■上記の問題も含め、学んだ知識・技能を自分の学習や生活の中に生かすことができるかどうかが問われています。
各学校・各学級でさまざまな授業の工夫が行われていますが、先生方も日々悩んでいらっしゃるところではないでしょうか。

■学んだ知識・技能を使う力として自分の学習や生活に生かすための指導の工夫として次のような点が挙げられます。
  ◇ 日常の学校生活・社会生活の場面での経験を生かせるような授業の工夫
  ◇ 自分の力(知識・技能)を知り、生かす機会を確保する授業の工夫

■例えば
     日ごろの読書活動で行っている図書カードへの記入欄に、ひとこと感想を書く活動
     委員会で決定したことを放送で紹介したり、お便りに書いて紹介する活動
     他の教科などでの様々な表現様式に合わせて書いたり話したりする活動
                           (理科の実験報告、社会の見学記録、図工のポスターのキャッチフレーズ等)

■そこで、本研究では、基礎的・基本的な知識・技能を着実に身に付けさせること、知識・技能を活用する活動を通して思考力、判断力、表現力等をはぐくむこと、をねらった授業モデル等を提案していきます。8月以降にお知らせできる予定です。指導案やワークシート、そしてその授業の進め方の手引きをダウンロードできるように準備しています。今後ご期待ください。

■さらに、子どもたちの知識・技能の定着をサポートする学習プリントや活用にかかわる学習プリントを定期的に作成し、提供していきます。是非ご覧いただき、ダウンロードして使っていただきたいと考えてます。また、使いやすさや問題の質などのご意見もたくさんいただいて、さらにパワーアップしていきます。
学習プリントのページを見たい方は↓をクリック
                
これから定期的に学習プリントをアップロードしていきます。
また、2学期からの授業に生かすことができる[指導案・ワークシート・授業の進め方の手引き]についても公開していく予定です。
                                                  
             

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最終更新日: 2010-02-12