これからの国語科学習指導について提案します!!

〈本時の実践例〉4/16

 
(1) 目標
 ○ 豆太が昼と夜とではモチモチの木に対する態度が違うことを、豆太の言動やまわりの様子をあらわす言葉に着目しながら、想像豊かに読み取ることができる。
(2) 指導の実際  
学習活動
指導・支援
1学習のめあてを知る。
昼間と夜の豆太の様子を読み取ろう
 
○ 豆太の昼間と夜の様子を表した挿し絵を提示し、その違いからめあてをもてるようにする。
2 「やい、木ぃ」の場面(64ページ7行目〜66ページ8行
  目)を音読する。
○ 豆太がどんな子どもかを読み取りながら音読するようにさせる。
3 豆太がどんな子どもかを読み取る。
(1) 豆太の人物像が分かるところをノートにまとめる。
    (各自で自分の考えをまとめる)
(2) 豆太の人物像について、交流する。           
    (自分の考えを基に、考えを交流する)
    @ グループでの交流

   《グループでの交流の様子》
   A 学級全体での交流
 《学級での交流の様子》
(豆太の夜の様子)   T:教師 C:児童
T 豆太について発表しましょう。
  豆太ってどんな子どもかな。
C おくびょう。
T どうして、そう思うの。
C 「 豆太ほど・・・やつはない」って書いてある。
T 「豆太ほど・・・」ということは、どういうことかな。
C かなりおくびょう(ということ)。
T 他に豆太がおくびょうだと分かるところはないか
   な。
C 「もう五つにもなったんだから」
  「一人でせっちんぐらい行けたっていい」
  「じさまについてってもらわないと、一人じゃしょうべ
   んもできない)
T どうしておくびょうなのかな。せっちんぐらい行った
   らいいのにね。
C こわいから。
T こわいということがわかるのは?
C 「そっちを見ただけで、しょんべんなんか出なくなっ
  ちまう」というところ。
T 他にいけないわけがわかる人は?
C せっちんは表にある(から)。
C 表には大きなモチモチの木がつっ立っている(か
   ら)。
(以下 略)
(豆太の昼の様子)
T じゃあ、豆太がおくびょうじゃないときもあるかな。
  それは、どんなときかな。
C 昼。
T 昼の豆太はどんな様子かな。
C 木の下に立って、かた足で足ぶみして、いばってさ
   いそくしている。
T そのときは、何か言っていたかな。
C「やい、木ぃ、モチモチの木ぃ、実ぃ落とせぇ」
(以下 略)
(モチモチの木の様子 以下 略)
○ 昼間と夜に分けて、豆太の人物像をまとめさせていく。


○ 『「やい、木ぃ、モチモチの木ぃ、実ぃ落とせぇ。」なんて、昼間は木の下に立って、かた足で足ぶみして、いばってさいそくしたりする』と『「木がおこって、両手で、「お化けぇ。」って、上からおどかすんだ。』の二文から豆太の昼間と夜の様子の違いを考えさせる。


○ 豆太の人物像について、文章にある言葉だけではなく、児童が発言する言葉も認めながら、その根拠となる言葉を押さえていく。


○ 豆太の言動だけではなく、モチモチの木の様子も関連付けて、豆太の人物像をとらえることができるようにする。


○ 豆太の会話にある「じさまぁ。」の表現と「じさま」とを読み比べさせ、表記上の違いからも読み深められることをつかめるようにする。また、表現のおもしろさを感じ取れるようにする。


評価 
言葉に着目して、昼間と夜との豆太の態度の違
いを読み取ることができる。
〔ノートの記述及び発言〕
4 豆太の人物像について感想を発表する。
 《教師の発問》
T 豆太の人柄、性格についてみんなはどう思います
  か。
T 豆太は、何歳だったかな。
T みんなが5歳のとき、一人でトイレに行ったり、夜中
  に外に出たりできたかな。
○ 豆太は5歳であることを再確認し、自分が5歳だったときはどうだったかを振り返らせることで、豆太に共感できるようにする。
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