•  小学校2年生の調査結果
クラスについて(グラフ1、2の結果から)

 居心地の良いクラスとして、リレーションの面では、「困っている人に優しい声掛けをしたり助けたりする」ということを挙げている児童が半数近くを占めているのが他学年との違いです。また、リレーションの面での「笑いがある」、ルールの面での「人の嫌がることをしない」ということを挙げた児童も半数程度を占め、このことは他の学年とも共通しています。
 このことから、低学年の児童は、気軽に声を掛け合い助け合えるクラスの雰囲気であれば、安心して日々を送れると思っているのではないかと思われます。
 また、クラスにいてつらいことを尋ねた自由記述にも「仲間外し」「あっちいけと言われる」「嫌なことを言われる」などが挙げられており、こころない言動に傷ついている様子がうかがえます。






友達との関係について(グラフ3、4の結果から)

 友達に望んでいることに関しては、「『遊ぼう』と声を掛けてくれる」「困っている時に助けてくれる」が半数を超え、このことは、小学校高学年の結果と共通しています。
 このことから、児童にとって遊びが大きなウエイトを占めていて、身近な友達を頼りにしているかが見て取れます。また、安心できる友達としては、「約束や秘密を守ってくれる人」が最も多く、このことは他学年とも共通していることです。低学年のころから、友達との約束を守ることは、大切な条件であることがうかがえます。
 付け加えて、友達にされていやなことを聞いたアンケートの自由記述には「悪口を言われる」「いじめられる」「たたかれる」などが多く挙げられていました。




自己存在感について(グラフ5、6の結果から)

 このクラスでよかったと思うときは「友達と一緒に遊ぶとき」が半数を超え最も多く、このことは他の学年とも共通しています。また、「一人でいるときに友達が『遊ぼう』と言ってくれたとき」も半数を超えています。ここでも友達との遊びが必要であることがうかがえます。
 また、認められている、役に立っていると思うときは、「友達から『すごいね』『がんばったね』などと言われたとき」が半数を超えているのが低学年の特徴です。また、「先生からほめられたとき」が次に多かったものです。
 このことから、友達や先生からの励ましやほめる言葉掛けが、自己存在感につながるのではないかと推測されます。
 また、「テストで良い点数を取ったとき」も43%と多く、良い成績であることが小学校低学年児童にとっては大切な条件であると言えます。




 
授業への意欲について(グラフ7、8の結果から)

 授業が楽しいときとしては、「考えた予想や答えが正解だったとき」「難しい問題ができたとき」を挙げる児童が4割を超えているのが低学年の特徴です。このことは、高学年とも共通しています。
 このことから、小学生においては、問題ができたときはもとより、より難しい問題ができたときにも楽しさを感じるということがうかがえます。
 意欲的に取り組めているときの様子としては、「自分なりに工夫したり別のやり方を考えたりする」「進んで発表する」を半数近い児童が挙げており、このことは他の学年と違うところです。
 このことから、1つの方法で満足するのではなく、自分なりのやり方に挑戦したい、進んで自分の意見を言いたいということは、低学年の特徴ではないかと考えられます。





先生との関係について(グラフ9、10の結果より)

 先生との触れ合い・コミュニケーションの面では「ほめてくれる」「助けてくれる」「遊んでくれる」ことを求めている児童が、4割から6割を占めています。
  このことから、児童は教師との直接的な触れ合いを求めていることが推測されます。
  また、信頼・尊敬の面では、「勉強を分かりやすく教えてくれる」ことを求める児童が最も多く、7割以上を占めており、低学年の特徴です。
  このことから、低学年の児童と教師との信頼関係には、分かりやすい授業が、大切な条件であると考えられます。
  また、半数以上の児童が「楽しいことを計画してくれる」ことを挙げています。                                                        

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