| 段 階 | 
      学 習 活 動 | 
      指導上の留意点 | 
    
    
      導 入 
       
      (5分) | 
      本日学習する炭素鋼とは何か,その概要について理解する。 
       
            
       
      授業の様子     | 
      〈スライドP.2〉 
       
       炭素鋼とは鉄と炭素の合金であり,ほとんど身の回りの鉄鋼は炭素鋼であることを説明する。 | 
    
    
      展 開 
       
      (40分) | 
      鉄が温度と炭素量によって変化することを理解する。 
      
        
      ワークシートAの1に記入させ,温度による鋼の性質の変化を整理する。 | 
       〈スライドP.3〉 
       
       温度のみによる変化の仕方を説明する。 
       
        | 
    
    
      鉄の分類について用途例を静止画で見ながら理解する。 
      炭素鋼の組織の種類と性質の違いについて理解する。
        
      ワークシートAの2に記入しながらポイントをまとめる。 
       | 
      〈スライドP.4〉 
       
       炭素量のみによる変化の仕方を説明する。 
       
      〈スライドP.5〜P.7〉 
       
       純鉄・炭素鋼・鋳鉄の違いが分かるよう用途例のサンプル静止画を見せる。 | 
    
    
      フェライト・オーステナイト・パーライト・セメンタイトについてそれぞれ違いを理解する。
        
      ワークシートAの3,4に記入しながらポイントをまとめる。 | 
      〈スライドP.8〜P.11〉 
       
       フェライト・オーステナイト・パーライト・セメンタイトについてそれぞれ説明を行い,スライドP.13の説明につながるようにする。 | 
    
    
      Fe−C系状態図を見て,鉄鋼が温度と炭素量によって変化することを理解する。
        
      ワークシートAの5に記入しながらポイントをまとめる。 | 
      〈スライドP.12〉 
       
       マルチメディア教材の状態図を見せながら,鉄鋼が温度と炭素量によって変化していくことを考えさせる。 
       
       点線で囲まれた部分の詳しい内容を次のスライドで説明する。 | 
    
    
      炭素鋼の組織の違いを理解する。
        
       
      授業の様子      
       | 
      〈スライドP.13〉 
       
       炭素鋼の組織の違いを分かりやすくするために,状態図をカラー表示する。 
       
       さらに,ある一定の炭素量の一部分を取り出し,温度が低下していった場合に組織がどのように変化するかをアニメーション効果を取り入れマルチメディア教材を使用し説明する。 
       
      黄色・・・オーステナイト 
      赤色・・・パーライト | 
    
    
      標準組織の場合の炭素量によって組織の量がどのように変化するかを理解する。
        
      ワークシートAの6に記入しながらポイントをまとめる。 
      授業の様子     | 
      
      〈スライドP.14〉 
       
       標準組織の場合の炭素量によって組織の量がどのように変化するかをアニメーション効果を活用し,説明する。  | 
    
    
      まとめ 
       
      (5分) | 
      本日の学習内容を確認しまとめる。 | 
       炭素鋼が温度と炭素量によって変化することを確認させ,状態図のポイントをおさえる。 | 
    
    
      授業を 
      終えて | 
       今まで,炭素鋼の組織変化を説明するために,状態図などを板書していたが,かなり時間がかかっていた。今回,スライドを見せることで時間短縮になり,その分詳しく説明を行うことができた。また,色づかいやアニメーションを効果的に活用したスライドを提示したことにより難しい内容をいくらかでも分かりやすく理解しやすくできたと思う。 
       しかし,スライドを切り替えるのが,早くてワークシートの記入が間に合わない生徒もいたので,時間を確保しながら授業を進めていく必要があった。また,見学に来られていた他の先生も,このような教材であれば実際に使ってみたいと言われていた。 |