自己肯定感を高める支援 対人関係を深める支援  
活動のエネルギーがやや貯えられて来たようにみえるが,教室復帰への次の一歩が踏み出せない子どもの特徴は,
自分の行動を肯定的に捉えることができない
対人関係(学校においては子ども同士の関係づくり)が苦手である
などがあります。
 支援者は,下記のような状況の把握を行い,本人への支援や環境の整え方に留意しながら,かかわりをしていくことが必要です。
 教室復帰を目指すためには,そのためには,自己肯定感を高め,対人関係を深める支援を継続して行うことが大切です。
具体的な本人の状態 本人への支援  留意点 環境の整え方→ 留意点
・保健室や教育相談室に来た先生や友だちとのかかわりが増えた。

・連続して1週間程度登校し,保健室や教育相談室で過ごすことができる。

・1日に1回程度は教室に顔を出すことができる。

・学級や授業の情報に関心を示す。

・自宅で学習を始めた。     
・保健室や教育相談室内で子ども同士の集団活動をする。 ・昼休みや放課後などにかかわる人(子どもや教師)を決める。
・放課後や休日の誰もいない時間帯に教室に連れて行く。 ・子どもが選んだ授業を受けられるよう担当職員へ依頼する。
・日頃話をしない友だちと会話をする機会を設ける。 ・日時は子どもの希望にあわせる。 ・子どもが教室で過ごしやすい座席を用意しておく。 ・座席の位置や机の中の物の整理にも配慮する。
・人が集まっている場所に付き添っていく。 ・本人が取り組めそうな学習課題を用意する。 ・本人にふさわしい内容にする。
・教室の座席表を知らせる。 ・時間が空いている教師に学習指導への協力を依頼する。 ・子どもの状況(理解の程度,取り組みやすい課題など)をよく伝える。
・1日の計画を立てて過ごすよう促す。 ・学習時間も入れるようにする。
【かかわりかたの例】
二人コラージュ,絵手紙,構成的グループエンカウンター
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