外に向かう活動のエネルギーが落ちている時は,1対1でのかかわりから始めたいものです。この時期は,自分に自信がなく,多くの人ととのかかわりに強いストレスを受けることが予想されます。
 保健室や相談室に登校してきた子どもには,下記のような状況の把握を行い,本人への支援や環境の整え方に留意しながら,かかわりを始めましょう。
 緊張が強く,言葉が出にくい場合は、無理に話さなくてもいいようなゲームやスポーツなどで非言語的なかかわりが必要な時もあります。
※ 非言語的なかかわり
  言葉のみによらないかかわりを非言語的なかかわりと言います。互いの気持ちは,言葉だけでなく,表情・仕草・文字・絵など,ゲームをしながら感じ合うこともできます。気持ちは言葉で表現されないことも多いため,非言語的なかかわりを大切にしたいものです。
具体的な本人の状態 本人への支援 → 留意点 環境の整え方→ 留意点
・特定の支援者以外の人と話せない。

・保健室や相談室へ連続して登校できない。

・教室へは,まだ足が向かない。

・学級や授業の情報に関心を示さない。

・自宅で学習している様子がうかがえない。  
・一対一のかかわりをする。 ・誰といる時が安心できるか。 ・子どもの近況を級友に知らせる。 ・そっと見守る時期であることも伝える。
・安心できる居場所を用意する。 ・本人がかかわりやすい人(子どもや教師)に給食を届けてもらう。  
・あいさつを促す。    
・何をして過ごすかを子どもと相談して決める。 ・得意なことや興味のあることを準備する。     
・学校にいる時間を子どもと相談して決める。 ・無理をさせないようにする。     
【かかわり方の例】
卓球,オセロ,コラージュ等
     
具体的実践を知りたい方は こちらから      
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