「朝食の問題点を見付ける」段階での指導資料@A

資料@ 「朝食でとれていた食品群」(10月食事調査の結果より)     調査対象:2年生(67名)


 
 グラフから5群以外はほとんどとれていないことに気付かせる。特に3,4群の食品群については夕食でも十分にとれていない生徒が多かった。
 2群については牛乳を飲んだ生徒(19名)はカルシウムがとれるが,他はコーヒー牛乳やわかめ(みそ汁)をとった生徒で,ほとんどカルシウムがとれていないことを補足する。
 5群(パン類)と飲み物の組み合わせが多かったが,これでは燃焼が早く,午前中早い時間にエネルギー不足の状態になることを補足した。
資料A 「菓子パンに含まれる糖分,脂質の量を知ろう」

○資料について
 朝食や昼食(弁当持参の場合)に菓子パンを利用する生徒が増えている。
 ここでは問題のある朝食献立例として「菓子パン・清涼飲料」を示し,何が問題点か考えさせる。
 資料として,日常よく食べられる菓子パンについて「糖分」「脂質」の含まれ方(単位はg)をグラフで提示した。比較しやすいように1日の目安量と食パンを取り上げた。
 主食を菓子パンにすると,糖分や脂質のとり過ぎ傾向になることに気付かせていく。また,野菜などが取れないことからビタミンが不足すること,たんぱく質や無機質がとれないことも気付かせる。

 さらに,食事の献立として「菓子パンや清涼飲料」では,炭水化物や脂質の分解にたくさんのビタミンB群が必要となる。しかし,この献立ではビタミンB群はほとんどとれないことを補足する。また,砂糖のとり過ぎついても触れる。
 いずれも栄養素の働きや食品の栄養的特質の学習を思い出させながら,指導する。

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