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授業A 心に響く道徳の授業をめざして

授業の構想 ワンポイント・アドバイス
「規則を守る」「思いやり」という2つの価値の葛藤により,それぞれの大切さを感じさせつつ,よりよい判断についても考えさせたいと思い,授業を仕組みました。 どちらの立場も間違いではないことを押さえたうえで,その場のよりよい判断について考えさせることがポイントです。

指導
過程
学習活動と主な発問 生徒の反応 留意点
導入 1 絵の人物像を話し合う



明るい人。バスガイドさん。



お互いの顔が見えるように形態を工夫してみよう。
音響CD(バスの音)で臨場感を出そう。
展開 2 あらすじを把握する




(状況を思い浮かべながら聞く)




ガイドの絵(イラスト)を提示し,教師の語りかけによってあらすじを把握させる(資料は与えない)。
再現構成法的手法
3 資料について考える

発問1 老人の途中下車の願いを,ガイドはどんな気持ちで聞いたでしょうか。


発問2 ガイドが断ったことをどう思いますか。


発問3 おじいさんのお願いをどう思いますか。


発問4 峠が近づいてきます。ガイドたちはどうしたと思いますか。







発問5 降ろすのを見て,他の乗客は,どう思ったと思いますか。




どうしよう
困ったなあ
規則なのに


a 当然だと思う
b おじいさんが困っているのに,冷たいと思う

a 無理なお願いだと思う
b お年寄りだから間違えても仕方ないと思う

a <降ろさない>
他の乗客も言い出すと困る規則は守らないといけないから

b <降ろす>
規則よりおじいさんが大事だから
おじいさんの願いをかなえたい


ほっとした
よく考えついた
急いでいるのに







意思表示カードを用いて自分の考えを皆に知らせよう。






黒板の一部をa「降ろさない」b「降ろす」に分け,ネームプレートを貼らせると意見が言いやすくなります。道徳ノートにその理由を一言書くと,さらに効果的!

2つの価値それぞれを深く考えさせるのがポイント!

どちらの立場も間違えではないことを押さえたうえでガイドがとった行動を知らせよう。
4 今までを振り返る

発問6 このお話のように, 判断を迷ったことはありませんか。





集合時間に遅れそうだけど,まだ残っているゴミが気になったこと
宿題を見せてと頼まれたとき
待ち合わせ登校を約束したのに友達が来ないとき
ゴミ拾いボランティア中,集合時間が迫っているけど,まだゴミが残っていたときや,宿題を見せてと頼まれたときなど,身近な経験を問う。
終末 5 本時のまとめをする

指示1 考えたことを道徳ノートに書きましょう。




よく考えて正しい判断をしたいと思った
  生徒の感想



さまざまな角度から考え,判断することの大切さを語りたい。

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