小学校音楽科 関連用語集

 

 

わらべ歌
 

子供の遊び歌。子供の日常生活である遊びの中で創造,継承される音楽。日本の場合,小泉文夫は歌を遊びの種類によって,となえうた,絵かき歌,おはじき・石けりなど,おてだま・はねつきなど,まりつき,なわとび・ゴムなわ,じゃんけん・グーチョキパーあそび,お手あわせ,からだあそび,鬼あそびに種分け。遊びにともなうため,音楽や歌という意識が希薄であり,そのため,民族のもつ基本的な音楽感覚がストレートに歌う旋律の中に表出されるので,各民族の音楽要素を知るための最良の音楽である。  『新編 音楽中辞典』 2002,音楽之友社

〔共通事項〕

 

今回の学習指導要領改訂(平成20年3月)において,表現領域(「歌唱」,「器楽」,「音楽づくり」の三分野),鑑賞領域及び〔共通事項〕で内容を構成することとなった。〔共通事項〕については,例えば,音楽を特徴付けている要素や音楽の仕組みを聴き取り,それらの働きによって生み出される音楽的な面白さやよさを感じ取ること,音楽に関する用語や記号などを音楽活動と関連付けながら,理解することなどを具体的に示すこととなった。

小学校における〔共通事項〕は,(ア)音楽を特徴付けている要素と(イ)音楽の仕組みとに分けて示されている。低学年では(ア)音色,リズム,速度,旋律,強弱,拍の流れやフレーズなど,(イ)反復,問いと答えなどが示されており,加えて,中学年では,(ア)音の重なり,音階や調,(イ)変化,高学年では,(ア)和声の響き,(イ)音楽の縦と横との関係が示されている。 『小学校学習指導要領解説 音楽編』(平成20年8月),文部科学省

コール・アンド・レスポンス call and response =掛け合いのこと 掛け合いと同義:
 

演奏様式を表す用語。2人以上,または2つ以上のパートにより交互演奏すること。交互演奏の形態は,集団と集団によるもの(神楽歌[かぐらうた]の本方[もとかた]と末方[すえかた]),個人と個人によるもの(能の掛け合い,義太夫節[ぎだゆうぶし]の道行[みちゆき]などにおける役により分担した交互演奏),個人と集団によるもの(音頭一同形式の民謡など)などがある。(以下省略)   『新編 音楽中辞典』 2002,音楽之友社

ここでは,個人と集団による掛け合いの様式を意図して用いている。

 

リズム呼称法
 


リズムの各音を言葉に置き換えて呼ぶことによって,リズムを把握しやすくする方法。わが国ではをタン,をタタ,をタッカなどと呼称している。


リズム呼称法にはさまざまなものがある。例えば,コダーイシステムでは,をター,をティティといったように呼称する。

ただ,わが国の「タン」という呼称については,音節に「ン」が含まれるので,リズムの流れが止ってしまいがちになる欠点があると言われる。『音楽の授業づくり』 2002,教育芸術社

 

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