「教師は、勉強のことで児童がいつでも気軽に話し掛けられるようにすべきだと思いますか」という設問については、「そう思う」と回答した小学校教師の割合は90.7%、「どちらかといえばそう思う」まで合わせると、100%になっている。これは中学校教師の意識調査の結果とほとんど変わらないが、「そう思う」の割合だけ比べると9.6%高くなっている。
[図3]
「教師は、学級で何か問題が起こったとき、常に児童に意見を求めるべきだと思いますか」という設問については、「そう思う」と回答した小学校教師の割合は34.8%、「どちらかといえばそう思う」まで合わせると、9割を上回っている。これは中学校教師の意識調査の結果よりも高くなっている。[図4]

これらの結果から、教師の指導行動について、勉強に関することや学校や学級の秩序維持など、学習環境に直接的及び間接的に関することについては、非常に高い意識を持っていることが分かる。しかし、学級で何か問題が起こったとき、常に児童生徒に意見を求めるかという設問に対しては、小学校、中学校ともに、どちらかといえばそう思うと回答した教師が半数以上おり、学級経営における指導観に教師間の差があることがうかがえる。 |