小学6年「円の面積」 5/5時の学習評価

単元の終末である本時は、これまでの学習のまとめとして、第3時に学習した円の面積の公式を活用し、式から面積の求め方を読み取っていく学習に取り組ませる。そのため、【数学的な考え方】の全員の評価の機会とし、既習の求積可能な図形を組み合わせ、公式を活用することで、円を含む複合図形の面積を多様な方法で求めることができることに気付かせたいと考えた。
◎ 面積を求めた式から考え方を読み取り、式と図を結び付けて説明している。
                                                   【数学的な考え方】(観察、ノート)
A 2つ以上の考え方の式を読み取り、図や式や言葉を用いて面積の求め方について記述している。
B 1つの考え方の式を読み取り、図や式や言葉を用いて面積の求め方について記述している。

〔「努力を要する」状況(C)と判断した児童への指導〕
 Aさんの式について、ヒントになるようなアニメーションを見せ、図と式を関連付けさせる。   

児童Dのノート(自力解決の場面)

児童Dは、自力解決の場面において、Aさんの式を読み取り、図や言葉を用いて面積の求め方について記述していた。このことから、児童Dは「おおむね満足できる」状況(B)と判断した。そこで、児童Dに対し、ヒントコーナーにある具体物を操作して、BさんやCさんの式についても考えてみるように促した。







  その後、児童DはBさんの考え方についても図や言葉を用いて記述しており、2つの考え方の式を読み取ることができていた。このことから、児童Dは「十分満足できる」状況(A)と評価することができ、それが本時における児童Dの評価となる。


B → A
 
    





B → A

児童Eのノート(自力解決の場面)

児童Eは、自力解決の場面において、Aさん、Bさん、Cさんの3つの考え方の式を読み取り、図や式や言葉を用いて、それぞれどのように面積を求めているのか記述していた。このことから、児童Eは自力解決の段階において、「十分満足できる」状況(A)と評価した。

 





児童Fのノート(自力解決の場面)

児童Fは、自力解決の場面において、それぞれの式がどんな考えを表しているのか読み取ることができず、ノートに記述することができずにいた。この段階では、「努力を要する」状況(C)であることが分かる。全体指導として、ヒントコーナーを利用したり、掲示物を基に前時までの学習を確認したりすることを伝えていたが、児童Fはなかなか自力解決が進まずにいた。そこで、パソコンを用いて、Aさんの式についてヒントになるようなアニメーションを見せ、図と式を関連させて、解決の手掛かりとさせた。

その後、児童FはAさんの式を図を用いて表すことができている。このことから、「おおむね満足できる」状況(B)と評価することができ、それが本時における児童Fの評価となる。


C → B




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