過程 |
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指導上の留意点(○)、評価規準と評価方法(◇)
算数的活動(◎) |
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つかむ |
[問題]
50cmと150cmの棒をまっすぐに立てて、
かげの長さをはかったら、それぞれ
40cmと120cmでした。
 について、比べてみましょう。 |
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○ |
影で遊んだ経験から、人の背の高さと影の関係の規則性を考えさせる。 |
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見通す |
2 |
解決の見通しをもつ。 |
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《予想される児童の考え》 |
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・ |
比を比べる。 |
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・ |
比の値を比べる。 |
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◎ |
比の値を求めるときは、棒の長さと影の長さのどちらを基にして求めるのかを考えさせる。(ア) |
◎ |
比の値が等しいということから、比がどういう関係になっているのかを考えさせる。(ア) |
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自力解決 |
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○ |
@とAは、等しい比の性質である。 と の比を比べる考えは、これまでの経験から出てきやすい考えである。しかし、等しい比の意味を考える際には、比の値が等しいことが前提である。
よって、まずBの考えを取り上げ、比の値が等しいことから と の棒の長さとかげの長さの比が等しいことをおさえる。その後、@・Aの等しい比の性質を取り上げる。 |
◎ |
この後の学び合いの活動で友達に説明させるために、ノートに図、式、言葉などを用いて記述するようにさせる。(イ) |
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学び合い |
4 |
自分の考えをグループでお互いに説明し合う。 |
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「理由を明らかにして説明し合っている様子」 |
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◎ |
自分の考えを説明する際には、ノートを示しながら説明させる。(イ) |
◎ |
自分の考えを説明させる際には、児童が発言する次のような言葉に注目し、児童の考えをつなげていく。 (イ) |
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・まず…自分の考えを分割し、整理しようする言葉。
・でも…反例をあげ、考えを説明しようとする言葉。
・だったら…友達の考えを基にして、その先を考えて
説明しようとする言葉。
・もし…条件を変えたり、考えを整理したり、一般化
を図ったりしようとする言葉。 |
◎ |
これまでの学習を基に、言葉や図、式などを関連付けて説明させる。(イ) |
◎ |
自分のやり方と同じか違うかを意識させながら聞かせる。また、よく分からないところは、お互いに質問し合わせる。(イ) |
◎ |
説明を聞いて、自分の考えと異なる考えやよい考えがあったらノートにかかせる。(イ) |
◇ 等しい比の意味や性質を理解している。
【数量や図形についての知識・理解】
[ノート、行動観察] |
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5 |
考えたことをグループの代表が発表・板書し、全体で話し合う。
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≪児童が実際にノートにかいた考え≫ |
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「比べる量ともとにする量を入れ替えて考えたノート例」 |
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◎ |
比の値が等しいことから、棒の長さを基にすると影の長さの割合が等しいことがいえ、さらに比が等しいことがいえる。よって、Bから@とAの考えへと関連付け、等しい比の性質を見つけ出させる。(イ)
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まとめる |
6 |
本時の学習をまとめる。 |
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・ |
「2つの比で、比の値が等しいとき、その2つの比は、等しいという」(等しい比の定義)
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・ |
「 a:b の両方の数に同じ数をかけたり、同じ数でわったりしてできる比は、みんなa :b に等しくなる」(等しい比の性質) |
7 |
振り返り問題を解く。(教科書p.64 BC) |
8 |
本時の学習を算数日記にまとめる。 |
≪児童が実際に書いた算数日記の例≫ |
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○ |
等しい比の定義と性質を混同しないようにはっきりと分ける。 |
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○ |
授業で分かったことや感想、これから気を付けたいことやさらに調べてみたいことなどを書かせるようにする。 |
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