第3学年 英語科 実践事例 6 |
1 単元名 Unit 4
An American Rakugo-ka
(NEW HORIZON English Course 3) |
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指導案PDFはこちらから |
2 単元について |
単元の目標 |
○ 間違いを恐れず、英語で積極的に自分の考えなどを書いている。
○ 疑問詞+to不定詞、It is + 形容詞+ for…+to不定詞の文の形・意味・用法を理解
し、それらを使って表現できる。
○ 教科書本文の内容から落語を主題にした話についての概要を読み取ることができ
る。
○ 落語を通して日米の文化の違いやコミュニケーションの取り方の違いについて理解し
ている。 |
新出文法・表現 |
疑問詞+to不定詞、It is+形容詞+for…+to不定詞 |
4技能の関連付け |
○ 複数単元を総合的に活用する言語活動として、2年次に学習した接続詞becauseの
使い方が復習できるように工夫されています。
○ 復習の領域を関連付けた言語活動として、当日の授業では「書くこと」→「読むこと」
→「書くこと」へ関連付けて展開します。
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書くことの手立て |
○ ライティングノートを使って新出表現のIt is...の部分を書かせ、次時にbecauseの後の
理由を書かせ、書くことが苦手な生徒でも長い英文に挑戦しすい工夫がされています。
○ 「英作文のコツ」のA今まで学習した基本文を使うことD自分の気持ちや感想が入れ
ることE順序を表す語に注意して書くように指導しています。 |
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3 単元の評価規準 |
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1 間違いを恐れずに、自ら学んだ表現などを書いている。 |
1 to不定詞を用いて、自分の考えなどを正しく話したり書いたりすることができる。 |
1 落語を主題にした話や日米の文化の違いに関する小話を聞いたり読んだりして、教科書本文の内容を理解することができる。 |
1 to不定詞を使った文の形・意味・用法を理解している。
2 日米の文化の違いやコミュニケーションの取り方の違いを理解している。 |
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4 指導計画 (全6時間) |
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指導ページ |
主な学習内容 |
書く活動 |
1 |
Starting Out |
○ 「疑問詞+to不定詞」の形・意味・用法を理
解し、英文を書く。
○
落語での扇子の使い方を知り、落語につい
て関心をもつ。 |
「疑問詞+to不定詞」を使った英文をライティングノートに書く。 |
2 |
Dialog |
○ 「It is+形容詞+for…+to不定詞」の形・意
味・用法を理解する。
○ 慎がエレンを落語へ誘う会話を読み取る。
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「It is+形容詞+for…+to不定詞」を使って英文をライティングノートに書く。 |
3
本時 |
○ 「It is+形容詞+for…+to不定詞」の文を使
って表現する。
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前時の英文にbecauseを加えて長い英文をワークシートに書く。 |
4 |
Reading...1 |
○ 英語で語られる小話について、レストランで
注文するときの日米の文化の違いを知る。
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5 |
Reading...2 |
○ 英語で語られる小話を読んで、「すみませ
ん。」と“I’m sorry.”の違いを理解する。 |
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6 |
まとめ
Listening... |
○ 新出語句の確認テストと基本文型の復習を
する。
○ ListeningPlus4で落語家ビル・クラウリーにつ
いての知識を深める。 |
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5 本時の目標 |
(1) 友だちの考えを基に、自分の考えをまとめようとしている。(関心・意欲・態度)
(2) 「It is+形容詞+for…+to不定詞」を使って自由に表現できる。(表現)
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6 本時の展開(3/6) |
過程 |
領
域 |
学習活動 |
教師の指導・支援 |
評価規準と評価方法 |
1 |
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今日のめあてを確認する。
「どちらに住む方がよい?−東京か肥前か−」 |
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2 |
書く |
前時にライティングノートに書いたIt is+形容詞+for…+to不定詞の英文に、続けて理由をワークシートに書き加える。東京派と肥前派でグループを作り、説得力のある理由が多くでるように、理由付けが重ならないように話し合い、掲示用短冊に書き写して黒板に貼る。
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書くことが苦手な生徒のために、主語+動詞の語順について補足説明を行う。
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【関・意・態】
グループで協力して活動できる。(観察)
【表現】
「It is+形容詞+for…+to不定詞」を使って正しく表現できる。(ワークシート) |
3 |
聞く
・話す |
東京派と肥前派で、それぞれの町に住む理由を発表する。 |
発表の声が聞き取りにくいときは、繰り返させたり教師が繰り返したりする。 |
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4 |
読む
・書く |
両派の発表を聞いた後、再度、東京と肥前のどちらがよいかについて自分自身の最終的な考えをもう一度書く。 |
「英作文のコツ」の
A今まで学習した基本文を使っ
ている
D自分の気持ちや感想が入って
いる
E順序を表す語が入っている
を参考にするように促す。 |
【表現】
英語で他の人の考えを知り、自分の考えをまとめることができる。(ワークシート) |
5 |
聞く
・話す |
個人で発表する。
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発表の声が聞き取りにくいときは、繰り返させたり教師が繰り返したりする。 |
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7 授業の考察 |
@ 4技能を関連付けた言語活動について
本単元では、英作文を書いて終わらせることなく、次に友達が発表したことを理解して、もう一度自分の英作文を書き直すという「書く→読む→書く」が関連した言語活動へ展開しました。友達の意見を参考に、理由を変えたり書き加えたりしている生徒が多かったようです。このように自分の考えを英文で表現する活動を増やすことで、自然に文章が生きた表現手段として定着させることができました。
A 「書くこと」についての指導法について
ア ライティングノートについて
「さあ英作文を書こう」と指示を出しても、なかなか手が動かない状況が年度当初学級に見られました。英語が苦手という生徒が多い現状を踏まえ、まずは視写やディクテーションなどの基礎・基本中心の活動から取り組み始めました。
新文型を導入したときはそれを使って簡単な英作文を「英作文のコツ」を活用しながらできるだけ多く書かせ、こまめに添削を繰り返しながら書くことへの抵抗感を減らす工夫も必要です。導入して4か月ほど掛かりましたが、生徒は抵抗なく取り組んでいます。
また、いきなり自分の考えを書かせるのではなく、前時の授業でライティングノートに考えをまとめさせ、教師が添削したものを本時で土台として使わせたり、グループ内の友達と協力して英文を書いたりしたことで、英語の苦手な生徒も意欲を失わずに最後まで取り組むことができていました。
イ 英作文のコツについて
ライティングノートにはっておき、いつでも見ることができる形にしています。3年生なので「A今まで学習した基本文を使おう」 は復習するためのよい指標になっています。 |
※ ワークシート生徒作品1(肥前派) ワークシート生徒作品2(東京派) |
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