社会的な見方や考え方を深める社会科学習に取り組んでみよう! |
社会科 実践事例その12 中学校3年生 公民的分野 |
1 単元名 「平和主義の選択 〜日本は憲法第9条を守るべきか、改正すべきか〜」 【C:問題解決型】 |
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2 教材観 |
○ |
日本国憲法はすべての法の中の最高法規として位置付けられており、憲法と国民の間での社会契約のもと自由と権利が守られ、民主的な政治が行われている。 |
○ |
日本国憲法が制定された経過と歴史的な意義、そして世界に誇れる三大原則を柱として、日本国憲法が成り立っていることを押さえることが重要である。 |
○ | 民主的な国家の形成には、基本的人権の尊重が人間として生きるために不可欠であり、また国民主権として政治を最終的に決定する権利が国民にあり、その権力は国民が選挙で選んだ代表者によって行使されている。 |
○ | 日本国憲法前文に述べられている、恒久平和や平和のうちに生存する権利をもち続けるために、将来の日本国を担う主権者として、自分の意見をもつとともに、違う意見と比較してよりよい国家を築くためにどうすればよいかを判断できることは大切である。 |
3 生徒観 |
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○ | 社会科の授業への取り組みが大変意欲的である。 |
○ | 毎授業の最初に5問テストを行っていることもあり、基本的な語句の知識・理解はできている。 |
○ | 約半数の生徒が、資料を用いた問題や思考・判断して文章で答える問題を苦手と感じている。 |
○ | グループで話し合い、お互いの意見を参考にする活動は意欲的に行う。 |
4 指導観 |
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○ |
三大原則について理解し、望ましい主権者としての在り方について考えさせる。 |
○ | 国際社会の変化に伴う今後の日本としての課題点を探し出す。 |
○ | 平和主義の重要性と国際貢献の面から、将来の日本の望ましい平和的国家としての姿を考えさせる。 |
5 単元の総括目標 |
平和的国家の形成者として、自ら探し出した課題に意欲的に取り組み、多面的・多角的に追究することを通して、望ましい平和的国家の在り方について考察できるようにする。そのために、適切な資料を選択・分析し、考察した過程や結果を分かりやすく述べることができる力を育てる。 |
6 単元の評価規準 |
関心・意欲・態度 | 思考・判断 | 技能・表現 | 知識・理解 |
平和的国家の形成者として、課題を自ら探し出し意欲的に取り組もうとしている。 | 民主的国家としての役割や主権者としての役割を多面的・多角的に追究することで、望ましい平和的国家を考察することができる。 | 適切な資料の収集・分析をし、学習に役立つ情報を基に、考察した過程や結果を分かりやすくまとめ説明することができる。 | 日本国憲法のあらましについて理解し、三大原則である「基本的人権の尊重」「国民主権」「平和主義」の意義について知識を身に付けている。 |
7 単元の指導計画 (全3時間) |
主な学習活動 | ワークシート・資料 | |
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1 | <平和主義と自衛隊> 教科書中心に、憲法前文・第9条・自衛隊について学ぶ。 |
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2 | <日本は憲法第9条を守るべきか、改正するべきか >
(資料分析、自己判断)
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3 | <日本は憲法第9条を守るべきか、改正するべきか> 【 本時 】 (意見交換、最終判断) 前時の資料分析を基に、グループで「守る」「改正」それぞれの理由や目指す社会像を出し合い、価値を広め個人による最終判断へとつなげる。 |
ワークシートA |
8 実践を終えて
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最終更新日: 2010-03-23 |