学習活動 |
指導・支援(※評価) |
導入 |
1 |
これまでの学習を振り返り、作品の感想を出し合う。 |
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○ |
作品や作者について感じたことを自由に発言させることで、作者への関心を高めさせる。 |
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展開 |
2 |
蟹の兄弟・親子の会話文から「五月」と「十二月」を対比する。 |
ワークシートC

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○ |
兄弟の蟹を児童が、父親の蟹を担任が音読することで,会話文の書かれ方やその内容について似ているところや違うところに気付かせる。 |
【似ている点】 |
・ |
兄弟の会話に途中から父親が入ってくる 等 |
【違う点】 |
・ |
期待したい児童の反応 |
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五月 |
十二月 |
会話が怖い・意味不明 |
他愛ない兄弟げんか |
「死んだ」「殺された」 |
「あわ比べ」 |
おかしなもの・かわせみ |
いいにおい・やまなし |
こわい所 |
イサド |
こわいよ、お父さん |
おいしそうだね、お父さん |
★暗い怖い世界 |
☆優しい明るい世界 |
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○ |
児童から出ない場合は、兄弟の蟹がそれぞれ月の最後に言った会話から「暗と明」のイメージをもたせていく。 |
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3 |
会話以外の表現で対比的に描かれているものを探す。 |
【対話T】 |
ペア対話・少人数の話し合い |
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○ |
地の文から「暗と明」のイメージを隠喩している表現語句を探させる。 |
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五月 |
十二月 |
ぎらぎらする鉄砲だま |
きらっきらっと黄金のぶち |
コンパス |
丸い大きなもの |
黒くとがる |
円いかげ |
こわい所 |
おいしいお酒 |
「死」・不安 |
「生」・期待 |
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※ |
「暗と明」のイメージを隠喩している表現語句を見付け、それらのもつ意味を考えることができる。 |
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終末 |
【対話U】  |
全体での話し合い |

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○ |
「五月」と「十二月」を対比することによって見えてくる世界を整理する。 |
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○ |
なぜ、このように対比させて描かれているのかを考えさせることで、作者のメッセージについて考えさせる。これまで学習した内容について想起させ、以下のような点からも、作者のメッセージを読み取らせたい。
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資料「イーハトーヴの夢」より |
・ |
未来に希望をもつ… |
・ |
互いに優しい心が通い合う |
・ |
一本の木にも身を切られるときの痛みとか、…いかりとか…あるにちがいない |
○ |
人間も動物も植物も、互いに心が通う合う世界を理想としていた作者のことを想起させ、「生と死」の存在・必要性・自然の摂理を受け入れながら生きることの大切さを訴えていることをまとめとしたい。 |
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