・じょうずにできたね。
・ありがとう。助かったよ。
・うまくなったね。
・すごいね。(支援者が喜んでいることを伝える。)
・先生,嬉しいな。
・(服や髪型が)よく似合ってるよ。
・それ,先生も好きだよ。(子どもの好きなことに対して)
・あなたの存在を大切に思ってるよ。
・要求しない,過度に期待しない。
(不登校の初期〜中期)
・できたた点をほめて,次に目標を示す。
(不登校の後期)
・他の子どもに,本人のよさを伝える。
(○○が得意で,知識が豊富なことなど)
・無理しないで,がんばりすぎないでと,折に触れ声をかける。
・守れなかったこと,できなかったことには触れず,少しハードルを低くした目標を立て,再トライを提案する。(約束が守れなかったことなど)
子どもが,ほっとするひと言
子どもの声より
佐賀県内の教育支援センター(適応指導教室)の指導員の先生方や,通級している子どもたちに協力してもらい,声かけの仕方について考えてみました。その結果を,『声かけ集』としてまとめています。
私たちが,普段,なにげなく口にしている言葉を,子どもはどう受け止めているのを,改めて考えさせられました。
ここで挙げた「ひとこと」は,どの子どもにも,どの場面でも有効というわけではありません。子どもの状態や場面に応じて,先生方で工夫を加えてください。
・大丈夫だよ。
・ゆっくりでいいからね。
・自分のペースでいいよ。
・待ってるよ。
・それでいいよ。
・一緒にやろう。
・また,チャンスがあるよ。
・がんばりすぎないで。
・自分を守ってね。
・早くしよう。
・もうあとがないよ。
(受験や進学を控えた子どもに対して)
・あなたならできるはずだよ。
・がんばってやってみよう。
・どうしてできなかったの?なぜしないの?
・○○さんは,もう教室に入れたんだって。
(人と比較したひとこと)
・くじけないで。
・やせたね。(または,太ったね。)
・いつできるようになるの?
指導員の方の,子どもへの配慮
言ってほしくないひと言,よくなかったひと言
子どもが元気になるひと言
教育支援センターを利用している子どもに,「嫌なことがあったとき,どうやって気分をまぎらわせますか?」という質問をしました。ゲーム,読書,釣り,ボール投げなど,いろいろな答えが返ってきましたが,そのいずれも,「ひとりで」というのが条件でした。
子どもの状態によっては,声をかけるのを待ち,ひとりの時間や場を保障してやる必要があります。学校内カウンセリングでも,子どもの様子をよく見て,声をかけるタイミングに配慮しましょう。