子どもの状態に応じた活用例〜学習意欲が低下している子どもへの学校内カウンセリング

 学校生活の大半を占めるのは学習活動です。その学習に意欲がもてないことは,学校生活そのものに対する意欲の低下にもつながりかねません。学習活動への支援とあわせて,学校内カウンセリングを実施し,子どもの気持ちへの支援を行いたいものです。
いつ どこで 誰が どのような声かけをするか 声かけのねらい
授業中
授業直後
教室など 担任
教科担任
(「何,ぼーっとしているの?」と,できていないことやこちらの見方で言葉をかけるより)
今日は集中していたね。
途中で投げ出さず,最後までできたね。
ノートが丁寧にとれているよ。【称賛】

小さなことでも,認められることで,自信がもてるようにする。
昼休み
放課後
   など
職員室

保健室

相談室


教室

廊下など

担任

養護教諭

教育相談
担当等
(宿題をしてこないことが多い子どもに)
5回のうち,3回はできているんだね。半分以上できたんだね。【リフレーミング】


机に向かえたときは,どういうとき?どんな気持ちだった?【コーピングクエスチョン】


得意な分野や好きな教科がある子どもに
○○のことはよく知ってるね。どんなふうにして覚えたの?他にも得意なことがありそうね。【リソース探し】

けいこ事など,学習以外のことに取り組んでいる子どもに
△△のけいこは,何年もやってるんだね。すごいね。【リソース探し】
見方を変えることで,子どもも教師も,肯定感が高まる。
努力したことへの称賛も込め,どのような対処がよかったのかを尋ね,はっきりさせる。そのことで,今の状態を引き上げるための動機付けを図る

得意なことについて話すことで,自分自身へ肯定感をもたせたり,心の活性化を図る。