プロジェクト研究 道徳を通して培う情報モラル

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情報モラルの内容

情報モラルとは? 情報社会で適正な活動を行うための基となる考え方と態度

(文部科学省)
 コンピュータや携帯電話は本当に便利な情報ツールです。しかし,情報社会の中には様々な誘惑や有害情報が含まれていることも事実です。また,教育が対応するスピード以上に情報社会の変化は大きいものです。従来から見られるチャットや掲示板への書き込みの問題に加え,情報流出,出会い系サイト等に代表される,情報社会の「闇」が広がっています。将来の社会を担う子どもたちにとって,情報社会を正しく歩く能力は重要な資質になると考えられます。
 情報モラルは,情報社会において他に迷惑をかけたり不快な思いをさせたりしないための取り決めであり,「情報を受発信する際に守るべき道徳」であるととらえることができます。情報モラルの内容としては,下記のような項目が考えられますが,本研究では,情報ツールを用いたコミュニケーションに焦点を当てて,「ネチケット」や「情報の受発信」を中心に研究を進めました。
項 目 内 容 説 明 ( 一 例 )
1 ネチケット メールや掲示板,チャット等で特定人物への誹謗・中傷や差別的な用語を用いないことに加えてチェーンメールや大容量メールの禁止,文字コードの制限など,ネットワーク特有のものについて確認する必要がある。
2 情報の受信 安全なホームページの見分け方として,個人情報の取扱い方を明記しているかの有無(プライバシーポリシー)等を確認する必要がある。
3 情報の発信 インターネットのサービスを利用する際の注意点としては,掲示板やチャットへの個人情報の安易な書き込み,ホームページ公開に当たっての個人情報漏洩の防止,メールにつける署名の個人情報の記載,同報メールを送るときのCCとBCCの使い分け等に注意する必要がある。
4 著作権 著作権法によって保護される無体財産権の一つ。平成16年1月の改正により学校における例外措置が拡大された。ソフトウェアも著作権法によって,著作物として保護される。例えば,素材集なども購入者に対しての著作権法フリーであって,それをコピーして流布させるのは著作権法違反となる。著作権法の具体的な事例を示し,確認する必要がある。
5 個人情報保護 平成17年4月より個人情報保護法が施行された。特に,児童生徒に関する情報が大量に集まる学校では,その情報の収集及び保管,廃棄等について,ガイドラインを作成する必要がある。
6 セキュリティ 人的な破壊行為や事故からデータを守るとともに,データの内容を不正に利用されないようにすることが重要である。ネットショッピングやオークション等においても注意が必要である。
7 有害情報
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アダルト,薬物,暴力等の危険なサイトの存在や出会い系サイトでの架空請求等の問題があり,安易に利用しないように注意する必要がある。
8 ウィルス対策 ホームページの閲覧やメールの受信により感染する可能性がある。ウィルス対策ソフトを導入し,被害者・加害者とならないよう注意する必要がある。
9 不正アクセス ハッカー(クラッカー)が,企業や教育機関,個人のシステムに不正侵入し,運用を妨害したり破壊したりする行為である。IDやパスワードが流出することで,データが盗まれたり,勝手な操作をされたりすることがないように注意する必要がある。
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