保護者が持ちやすい感情
不安 怒り
 怒りは,自分が大切だと思っているものがぞんざいに扱われたり(否定),自分に非がないのに傷つけられたと感じたり(攻撃),手に入れようと努力しているのに故意に邪魔された(妨害)と感じるとわき上がります。
 保護者が感じる怒りは,子どもが傷つけられた,不当に扱われた,という思考に関係しています。
保護者や子どもが不快を感じたとき,自分以外にその不快の原因があると思うと,その原因となるものに対して怒ることが多いようです。
 怒りという感情は,自分が大切にしている何かを脅威から守るための行動を準備するときの感情ですので,保護者は子どもを守ろうとして怒ることが当然多くなります。

その意味で怒りをもっている保護者は,子どもを大切にしている保護者なのかもしれません。

☆怒りをもつ保護者への対応
相手の感情に巻き込まれないように,冷静に対応する。
・相手が早口で声高く話しているようならば,意識して,ゆっくりとした低い声で対する。
・話を途中で遮ることなく,耳の痛い話であっても,しっかり聴く。
・保護者に伝えるときは,感情を交えず事実だけを伝え,子どものよい点も伝える。
・協力をお願いするときなどは,「私は○○していただけるとうれしいのですが」というふうに,「私」を主語にして話をする。