6 番・係活動に関する指導

 指導参考例
掃除(入学当初)
1 主題  きれいに掃除をしよう
2 本時の目標
○掃除のやり方を知り,ほうきや雑巾を使い,実際に掃除をする。
○みんなのために協力して働こうという意欲を高める。
3 展開
活動の流れ 指導上の留意点
1.机や椅子を動かして,掃除がしやすいように教室の前や後ろにかためて置く。
・床の上を引きずらず,友達と協力して運べるように練習する。
○机や椅子をかためておく場所(教室の前方や後方など)を約束事として決めておく。
○「教卓など重い物は,運ばないで掃除をする。1人で運べない物は,複数で協力して運ぶ」ことを確認する。
2.ほうき,雑巾,ちり取りの使い方を知る。 ○はいていく方向を決め,壁まで行ったら折り返す。
○ほうきではく幅を考え,数人で階段式に並び,ゴミを教室の後ろに送ることを実際にさせて見せる。
@ほうきの使い方
・長いほうき(両手で持つ,隅々での使い方)
・短いほうき(片手で持つ)
A雑巾の使い方
○絞り方
○拭き方(両手での雑巾がけ,片手での雑巾がけ)




〈広い範囲を早く拭く場合〉

〈狭い範囲を丁寧に拭く場合〉
○雑巾の両面が汚れたら,バケツに水をくみ,その中で雑巾を洗う。
○雑巾を縦向きにし(水はねが少なくてすむ),両手で反対向きにしずくが出なくなるまで絞らせる。
○よくない例を紹介する。
・おだんごを作るようにして,ぎゅっと絞る。
・よく絞ってない雑巾で机などを拭く。

〈だんごを作るようなよくない絞り方〉

   〈上手な絞り方〉
Bちり取りの使い方
○まず,紙くずなどを手で拾い,手で拾えないものをちり取りでとることを知らせる。
○ちり取りの置き方(置く場所や傾け方)も担任がやってみせる。
3.子どもと担任で一緒に活動する。
○「机を運ぶ,ほうきではく,雑巾で拭く」などの手順を教える。
○担任が子どもと一緒に活動しながら,隅々の掃除の仕方を教える。
4.掃除が終わったら,グループ毎に集まって振り返りをする。
○隅々まできれいにしたか
○友達と協力して活動したか
○掃除の用具を片付けたか
○振り返るポイントが分かるカードや反省票を活用すると効果的である。

〈掃除のポイントが分かる合い言葉〉
係や当番
係や当番表の例
○ 係や当番活動は,まず,子どもたち一人一人が「自分が何の仕事をするのか」をはっきりさせてあげることが大切です。クラスの係活動,日直当番,給食当番,掃除当番などの掲示をして,子どもたちに視覚的に確認させるようにしましょう。
@係活動   A掃除当番
〔使い方〕
○係のメンバーの写真とメンバーの名前,めあてを書いたカードを掲示します。
〔使い方〕
○仕事内容で細かく分けて,グループ毎に分担します。


B日直当番の仕事
○仕事をしたらカードを裏返し,全部やり終わった達成感を味わわせましょう。
○最後は,次の日の日直が使いやすいように,仕事の方が見えるようにして帰ります。

C朝の会、帰りの会の進行カード
 朝の会や帰りの会の進め方をカードに書いておくと,時間が来たら自分たちで始めることができるようになります。図書係が紙芝居をしたり,遊び係が簡単なゲームをしたりする時間を設定するなど,子どもたちが楽しく参加できるような会にしたいものです。また,友達の良いところを紹介したり,みんなにお願いしたいことを伝えたりする時間を設定するのもよいと思います。

B給食当番
○その日の仕事分担を一人一人のネームカードで示し,子どもに分かるように掲示しましょう。


〈配膳表〉
○その日のメニューを提示して,配膳の仕方を指導します。
○児童の名前カードを掲示し,自分の仕事が分かるようにします。
○日替わりでカードを移動させ,いろいろな仕事をさせるのもよいでしょう。
〈片付けの仕方〉
○後片付けのチェックポイントを掲示し,子どもたちに意識させるようにします。

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