情意フィルターの仮説
情意フィルターの仮説(the Affective filter hypothesis)とは,Krashenが提唱した言語習得に関する5つの仮説の1つです。簡単に言えば,「不安感の低い者ほど言語の習得は進む」というものです。学習者は学習項目の中の感情的に受け入れたいものだけを無意識的に選択して学んでいます。情意フィルターは学習者が十分な動機をもち不安がない状態のときにその働きが押さえられます。
幼児が英語を習得していく過程では,誰もその間違えをとやかく言いません。しかし成長してくると間違えた英語を話すと,周りから笑われたり,バカにされたりするのではないかと思い緊張します。すると情意フィルターがあがり,英語が習得されるのを妨げてしまうのです。
指導者は学習者のやる気を高め,自信を引き出して不安を取り除くことが必要です。