![]() |
和楽器(主に箏)履修のためのカリキュラムは,前述した実態調査や総時間数などから考えてみても4時間程度が妥当ではないかと判断し,計画を組んでみた。どのカリキュラムも基礎・基本や復習から入り,徐々にレベルを上げていった。また,和楽器履修のためには,プロの素晴らしい演奏を聴かせることが大事であろうということで,カリキュラムの最初か最後に鑑賞の時間を必ず取り入れている。良い音楽を聴いた感動は,意欲をさらにかき立て,演奏技術の向上に直接影響を与えるものである。 |
|
![]() |
【初級編】![]() |
第1次 | 第2次 | 第3次 | 第4次 | |
学 習 内 容 |
◇箏の基礎知識学習 ・箏の各部名称 ・構え方,座り方 ・弾き方 ◇平調子について ◇基本的な奏法の理解 ・基礎練習曲(自作) |
◇やさしい入門曲 (平調子) ・「うさぎ」 ・「たこたこあがれ」 ・「さくらさくら」 |
◇入門曲の奏法 「さくらさくら」 ・強押し,弱押し, 裏連,掻き手, 割爪,散らし爪, 合わせ爪 |
◇「さくらさくら(楽譜)」 の仕上げ ◇箏曲の鑑賞 ・「さくら変奏曲」 ・「春の海」など |
【中級編】 |
第1次 | 第2次 | 第3次・第4次 | |
学 習 内 容 |
◇入門曲の復習 「さくらさくら」 ◇他の平調子の小曲 「荒城の月」 |
◇箏独特のいろいろな 調子の学習 ・乃木調子 ・楽調子 ・雲井調子 ・西洋音階など ◇乃木調子の小曲 ・「ほたる」 ・「赤とんぼ」 |
◇箏の名曲に挑戦「六段の調」 ・作曲者,時代背景,曲,奏法の理解 ・「六段の調」(初段)の練習 ◇箏曲の鑑賞 ・「六段の調」 ・「線香花火」 ・「みだれ」など |
【アンサンブル編】![]() |
第1次 | 第2次 | 第3次 | 第4次の指導案 | |
学 習 内 容 |
◆日本の伝統音楽の鑑賞 「六段の調」 「春の海」等 ◆箏の基礎知識,演奏 技能習得 ・箏の各部名称 ・構え方,座り方 ・弾き方 ◆平調子について ◆やさしい入門曲 「さくらさくら」 |
◆前時の復習と応用 「さくらさくら」 ◆箏を中心としたアンサンブル ・楽器編成 ・アレンジパター ン の選択 ・個人練習 (楽器〜AR,シンセサイザー,打楽器,ピアノ等) |
◆箏を中心としたアンサンブル活動 「さとうきび畑」 |
◆箏を中心としたアンサンブル発表 「さとうきび畑」 |
研究概要へ戻る |
![]() |
選択授業[箏]編 |
【レベル1】 ![]() |
第1次(5時間) | 第2次(8時間) | 第3時間(12時間) | 第4次(10時間) | |
学 習 内 容 |
◇箏の歴史,箏の基礎知識についての学習 ・箏の各部名称 ・構え方 ・座り方 ・弾き方 ◇平調子について ◇入門曲@(二重奏の曲) 「さくらさくら」 「荒城の月」 |
◇入門曲A (二重奏) 「はなかげ,てまり歌」 ◇箏独特の調子に ついての学習 ・乃木調子 ・楽調子 ・雲井調子 ・西洋音階 ◇中級の曲@ (二重奏) 「いつも何度でも」 |
◇中級の曲A 「六段の調」 ・初段・二段 ・いろいろな奏法 強押し,弱押し 裏連,掻き手 割爪,散らし爪 合わせ爪 「さくら舞曲」 (二重奏+十七弦) |
◇中級の曲A 「みずうみの歌」 (二重奏と十七弦+ピアノ) |
【レベル2】 ![]() (年間35時間取扱い) |
第1次(5時間) | 第2次(9時間) | 第3次(9時間) | 第4次(12時間) | |
学 習 内 容 |
◇基礎練習曲で箏の演奏 技能復習 ・自作の練習曲 ・「うさぎ」 ・「さくらさくら」 |
◇中級の曲B 「島唄」 (二重奏,三味線,シンセサイザー,ピアノ) |
◇中級の曲C 「土人形」 |
◇上級の曲 「黒田節幻想曲」 (二重奏+十七弦) |
|
第1次(5時間) | 第2次(12時間) | 第3次(8時間) | 第4次(10時間) | |
学 習 内 容 |
◇三味線の基礎知識と基礎演奏技能の習得 ・基礎練習曲 ・「ソーラン節」 |
◇曲の練習@ 「阿里屋ユンタ」 「島唄」 (二重奏,三味線,シンセサイザー,ピアノ) |
◇曲の練習A 「八木節」 「谷茶目の唄」 |
◇曲の練習B 「黒田節」 「鹿児島小原節」 |
トップ画面へ![]() |