1 2時目のねらい 

・これまで見付けてきた学校のよさを出し合うとともに,学校以外にも学校を大切に思っている人がいることに気付かせ,その思いを考えさせることで学校を大切にしようという心情を育てる。


2 2時目の展開

学習活動と主な発問 指導上の留意点と子どもを見る視点 備 考
1 前時の学習を想起する。

○ 前時終了後から本時までの間に,教室に掲示している2枚の平面図に,見付けた「よさ」を書いた付箋紙を貼らせておく。
・学校の平面図

・校内の平面図

2 自分たちの学校の「よさ」や「込められた願い」を出し合う。。
三田川小のどんな「よさ」を見付けてきましたか?そこにはどんな願いが込められていましたか。

○ 見付けてきた「よさ」について紹介させることで,学校にはいろいろな「よさ」があることに気付かせる。
                ↓
※ 実際の授業では,「鉄棒」について前の学校と比較してのよさや「学校にあるもので願いが込められていないものはない」という発見,みんなが気付かなかった「体育館のスロープに込められた願い」などを紹介していった。

○ 「よさ」を出し合う中で,「三田川小の子どもたちによくなってほしい」という「願い」が込められていることなど,図から発見したことも発表させる。


・学校の平面図
・校内の平面図
3 学校外にも,三田川小を大切に思っている人がいることに,気付かせる。
校舎の地図に貼った付箋紙には,どんな人が出てきましたか? 

みんなによくなってほしいと思っている人は,他にいないかな?








○ 学校の中だけでなく,学校外にいる人にも目を向けさせる。

○ 「教育長」と「転勤した元担任」の2人の思いを紹介することで,学校外にも自分たちによくなってほしいと願っている人がいることに気付かせる。

【子どもを見る視点1(発言・ワークシート)
(価値についての理解)

・ぼくたちがもっと元気になるために,給食を作ってくれる人がいるよ。
・事故に遭わないように交通指導員さんが,いつも交差点に立ってくださっているよ。
・前,学校にいた先生は,私たちにきっとよくなってほしいと思っているよ。
・PTAの人は,いろいろな行事の準備や後片付けに来てくれるね。
・保健室に薬や包帯など届けてくれる人もいるね。 

・ワークシート(実物)

・ワークシート(枠)





(作文)
・教育長
・元担任
4 三田川小にかかわってきた人の三田川小への思いに気付かせる。

三田川小がいい学校であってほしい,みんなによくなってほしいと思っている人には,こんな人もいるよ。(卒業生の作文を読む)
 同じように,三田川小に思い出がある人はいないかな? 













みんなには,三田川小学校に思い出はないかな?

○ 卒業生の作文や,ゲストティーチャー(本校職員で本校卒業生)の「思い出」「願い」を聞かせることで,三田川小に思い出がある人に目を向けさせる。


【子どもを見る視点2(発言・ワークシート)
(価値についての理解)
・お母さんは,三田川小を卒業しているよ。きっとたくさんの思い出があると思うよ。
・お父さんは,運動場でたくさん遊んだ思い出があるそうだよ。
・お兄ちゃんは,高校生だけど,バスケットのゴールが外にあって嬉しかったと言っていたよ。
・1年生の時の班長さんだ。ぼくと同じで,砂場が好きだったんだな。

○ 直接,自分たちに何かをしてくれる人ばかりでなく,三田川小に思い出のある人は,「いい学校であってほしい」 「いい子どもたちでいてほしい」という願いをもっていることに気付かせる。

○ 自分の思い出について考えさせることで,学校に対する愛着を深めさせるとともに,「三田川小がいい学校であってほしい」という多くの人々の「願い」に共感させたい。

・卒業生の作文
・ゲストティーチャー
5 感想を書く。
 
○ 本時で気付いたことや発見したことを書かせたり,発表させたりすることで,学校に対する愛着と感謝の気持ちを育てたい。



【子どもを見る視点3(発言・感想カード
○「子どもを見る視点1」の内容
○「子どもを見る視点2」の内容
○1時間での自分の変容
(価値についての理解)
・三田川小には,たくさんの人の思い出が詰まっているんだな。
・三田川小を大切に思っている人は,たくさんいるんだな。
・三田川小についていろいろな人にインタビューをしたいな。

(道徳的心情)
・学校の思い出を考えていたら,ますます三田川小が好きになってきたよ。(大切なものに思えてきたよ)
○ 思い出のある人について考えていくことで,「三田川小学校での思い出について聞いてみたい」という思いをもたせたい。

・感想カード(実物)

・感想カード(枠)

6 次時につなげる。
みんなの周りには三田川小に思い出がある人はいませんか。どんな思い出や願いをもってあるのでしょうね?
○ 次時までに,三田川小の「よさ」や,そこに込められた願いや思い出探しをさせることで,授業と授業の間を有効に活用させたい。

○ 思い出や願いについて調べてきたことは付箋紙に書かせ,本時に使った2枚の平面図に貼らせていく。




◆子どもを見る視点◆
・自分で,三田川小の思い出を振り返る。
・家の人にインタビューすることで,三田川小の 「よさ」や「思い出」や「願い」を見付ける。
・家の人だけでなく,近所の人や地域の人にもインタビューする。
・インタビューしたことをもとに,再度三田川小について考える。
・「よさ見付け」「思い出見付け」の活動や,クラス全員で見付けた「よさ」や「思い出」を貼っている図を通して,学校への思いをもつことができる。
・生活の中で,学校のよさを大切にしようとしている。


◆子どもを見る場◆

・感想カード
・自学ノート
・ワークシートへの書き込み
・休み時間等の様子
・2枚の平面図


◆見付けたよさの整理の仕方◆
       
   

◆見付けたよさの生かし方◆

・コメントを書く。
・朝や帰りの会で紹介する。
・学級通信で紹介する。
・直接ほめる。
・自学ノートをコピーして,教室掲示をする。