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基礎・基本
★数学的な見方や考え方 |
つまずきやすい点の例 |
指導のポイント |
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☆ |
直線,三角形,四角形の理解。 |
☆ |
三角形,四角形をかいたり作ったりする |
★ |
直線の数で三角形,四角形を説明する。 |
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・ |
直線の意味の理解が十分でない。 |
・ |
点と点がうまく結べない。 |
・ |
直線が引けない。 |
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○ |
竹ひごやジオボードで三角形や四角形を作る具体物操作の活動を取り入れ,直線で囲まれた図形であることを意識させる。 |
○ |
直線と曲線を比較させ,違いを検討させる。 |
○ |
ドット図で,結びたい2点に印を付け,定規を用いて直線を引く活動をさせる。 |
○ |
定規の置き方を指導し,方眼紙で定規を使って直線を引く練習を取り入れ,作図に慣れさせる。 |
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☆ |
長方形,正方形,直角三角形,直角,辺,頂点の理解。 |
☆ |
長方形,正方形,直角三角形を作図したり、作ったりする。 |
☆ |
敷き詰め模様をつくる。 |
★ |
辺の長さや直角に着目して,長方形,正方形,直角三角形の性質を考える。 |
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・ |
図形の意味や性質を直角や辺の長さなどの用語を用いて説明できない。 |
・ |
作図ができない。 |
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○ |
図形を比較させ,辺の長さや直角などについて検討する活動を取り入れる。 |
○ |
直角や辺に印を付けさせ,用語と対応させながら繰り返し説明させる。【展開例1(小)p.14〜16】 |
○ |
向きや大きさを変えた図形(相似形)を比較検討する活動を通して,定義を押さえる。 |
○ |
ドット図を用い,頂点を意識して長方形,正三角形,直角三角形を作図させる。
その後,方眼紙での作図も取り入れる。 |
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(ドット図を用いた作図) |
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☆ |
円,中心,半径,直径の理解。 |
☆ |
コンパスを使って円を作図したり,作ったりする。 |
★ |
操作活動を通して,円の性質を考える。 |
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・ |
半径,直径の理解が十分でない。 |
・ |
コンパスがうまく使えない。 |
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○ |
円に半径や直径をかき入れる活動を通して,いくつも引けることを実感させる。また,長さがすべて同じであることを,実際に測ることで確かめさせる。 |
○ |
コンパスの針が動かないように厚紙を敷き,持ち方に留意させ,円をかかせる。 |
○ |
円を組み合わせた模様作りや半径の長さを測り取る活動を多く取り入れ,コンパスを使った作図に慣れさせる。 |
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☆ |
二等辺三角形,正三角形,角の理解。 |
☆ |
二等辺三角形,正三角形を,コンパスを使って作図したり,作ったりする。 |
☆ |
敷き詰め模様をつくる。 |
★ |
辺の長さや角に着目して,二等辺三角形,正三角形の性質を考える。 |
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・ |
辺の長さや角の大きさの相等を確かめる方法を思い付かない。 |
・ |
図形の意味や性質を辺の長さや角の大きさなどの用語を用いて説明できない。 |
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○ |
紙を切って図形を作り,折り曲げたり重ねたりして,辺の長さや角の大きさを確かめるという活動を繰り返し取り入れる。 |
○ |
具体的操作活動を数多く取り入れ,図形の性質について気付いたことを書かせたり説明させたりする。 |
○ |
図形の構成要素(用語)を使って,図形の意味をまとめたり,図形の性質を説明させたりする。 |
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☆ |
角度の単位と測定の意味の理解。 |
☆ |
分度器を使って角の大きさを測定する。 |
☆ |
正三角形や二等辺三角形,三角定規の角の大きさを知る。 |
★ |
角の大きさを回転の大きさとし,量的にとらえることができる。 |
★ |
ある角度を2つの角の和と差とみるなどして,測定の仕方やかき方を考える。 |
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・ |
角の大きさの量感を十分につかめていない。 |
・ |
分度器がうまく使えない。 |
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○ |
扇を使って,およその角をつくる活動を取り入れ,角の大きさについての感覚を育てる。 |
○ |
角度を測る前に,直角(90°)より大きいかどうか見当を付けさせる。 |
○ |
どの角を測るのか意識させるために,印を付けたり,イラストを利用したり する。 |
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(イラストで表した角度を測る問題) |
○ |
模様作りなどの操作活動を取り入れ,遊びを通して角の測り方の指導をする。 |
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☆ |
円周率の意味と円周を求める公式の理解。 |
☆ |
公式を使って円周や直径を求める。 |
★ |
円の直径と円周の関係を考える。 |
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・ |
円の円周を求める公式を理解していない。 |
・ |
公式の適用問題(複合図形)ができない。 |
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○ |
円(筒型)の直径を測り,それを転がして円周を測る活動を通して,円周を求める公式を導く学習を取り入れる(実測から円周率を導く)。 |
○ |
コンパスで模様作りをしたことを想起させ,複合図形のどこに半径や直径があるか,印を付けさせたり直線を引かせたりする。 |

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☆ |
垂直,平行の関係の理解。 |
☆ |
三角定規を使って,垂直や平行の関係にある直線を作図する。 |
★ |
直線の交わり方に着目して,垂直・平行の関係を考える。 |
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・ |
2つの直線の垂直,平行の関係の理解が十分ではない。 |
・ |
平行な線や垂直な線がうまくかけない。 |
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○ |
垂直・平行の位置関係を,棒などの具体物を使って視覚的にとらえさせる。 |
○ |
次のようなステップで指導する(@方眼紙を使った作図 A一本の直線を使った作図 B2つの三角定規を用いた作図)。 |
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☆ |
平行四辺形,台形,ひし形の理解。 |
☆ |
平行四辺形,台形,ひし形を作図する。 |
☆ |
敷き詰め模様をつくる。 |
★ |
辺の位置関係(垂直・平行)に着目して,平行四辺形,台形,ひし形の性質を考える。 |
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・ |
図形の意味や性質を辺の平行・垂直などの用語を用いて説明できない。 |
・ |
作図が十分にできない。 |
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○ |
具体的操作活動を数多く取り入れ,図形の性質について気付いたことを書かせたり説明させたりする。 |
○ |
図形の構成要素(用語)を使って,図形の意味をまとめたり性質を説明させたりする。 |
○ |
平行線を使って作図したり,方眼紙のます目を使って作図したりするなど,段階を設けて,図形の性質を確認しながら指導する。 |
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☆ |
三角形の内角の和 180°の理解。四角形の内角の和 360°の理解。 |
★ |
操作活動を通して,三角形や四角形の角の大きさについて考える。 |
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・ |
三角形の内角の和を適用する問題で,三角形の内角や外角を求めることができない。 |
・ |
多角形の角の和を求める方法を考えられない。 |
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○ |
求める角に延長線を加えて外角をとらえさせたり,角の大きさに見当を付けさせたりして,角度の見方を広げる。 |
○ |
長方形や正方形を三角形に分ける活動を想起させ,多角形に補助線を入れることで図を分解して見ることに気付かせる。 |
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