研究の成果と課題が日々の実践につながる校内研究の進め方を提案します!

2 研究の実際
 
  (4) 校内研究の推進・充実のための方策を取り入れた実践
 校内研究の推進・充実のための方策の実践に当たって
 各学校の教師が校内研究の取組を共通理解し、日々の教育実践に生かすためには、研究会などの協議の場を活性化
させることが有効だと考えました。そこで、以下のような手立てを取りました。
 

研究推進協力校の全職員に第1回意識調査を行い、本研究を進める基礎資料としました。実施方法と内容は、以下のとおり です。

 
・ 調査実施時期  平成26年7月
 
・ 回答方法     4件法(質問項目T-2-F、T-3、U-3については記述式)
 
質問紙はこちら→
 
T 校内研究に対する個人の取組について
 
  校内研究全般について
 
@ 研究目標や研究の方向性を理解していますか。
 
A 学校の課題を把握して、校内研究に取り組んでいますか。
 
B 日々の教育実践に、校内研究の取り組みを生かしていますか。
 
C 校内研究は、指導力を向上させるものになっていますか。
 
   
 
  事例研究会や授業研究会などの協議の場について
 
@ 毎回視点をもって参加するなど、課題意識をもって臨んでいますか。
 
A 自由に意見が言える雰囲気だと感じますか。
 
B 思いや考えを自主的に述べていますか。
 
C 他の先生の意見に啓発されていますか。
 
D 成果や課題など協議した内容の共通理解が図られていますか。
 
E 協議した内容のうち、日々の教育実践に生かせるものがありますか。
 
F 日々の教育実践に生かせるものには、どのようなものがあるか書いてください。
 
   
 
 あなたのこれまでの教職経験を振り返って、校内研究で、よかったこと(役に立ったこと、学んだこと等)を書いてください。
 
   
U  校内研究に対する学校の取組
 
  校内研究における以下@〜Lの項目について、あなたの学校はどのくらい達成できていると思いますか。
 
@ 学校の課題を把握して、研究に生かす。
 
A 研究目標や方向性に対する先生方の共通理解を図る。
 
B 時期や時間、回数の工夫をする。
 
C 研究推進委員等がリーダーシップを発揮する。
 
D 日々の教育実践に生かせるような研究内容を選定する。
 
E 優れた講師・指導者を招聘する。
 
F 資料や情報を収集し、有効に活用する。
 
G 先生方の日々の実践の工夫を伝え合うような場を設定する。
 
H 演習や少人数グループにするなど方法や形態を工夫する。
 
I 協議の場で出された一人一人の意見を、日々の教育実践に生かす。
 
J 日頃の先生方同士の意見交流を活発にし、連帯感を高める。
 
K 継続的に実施し、成果を積み上げる。
 
L 昨年度の研究のまとめを今年度の研究に生かす。
 
   
 
  校内研究を更に充実させるためには、以下@〜Lの項目について、どれくらい重要だと考えますか。
(@〜Lの項目については、 Uの1の@〜Lと同じ)
 
   
 
校内研究に対する思いや期待したいことを、書いてください。
   
 第1回意識調査の結果を基に、各学校の校内研究における推進上の課題を明らかにしました。
 各学校の課題を踏まえたワークショップ型の選定をするとともに、研究会などの協議の場の実践に当たって工夫を行い
ました。
 研究会実施後、 研究委員会で振り返りながら協議を行い、研究会の進め方などについて改善策を考えました。
 改善策を基に、研究会(実践)を行いました。(本研究では、実践として記録しています。)
 実践終了後、第2回意識調査を行い、研究推進協力校の先生方の意識の変容を見取りました。
 
   ただし、以下の項目については第1回意識調査と質問項目が異なります。
 
T   校内研究に対する個人の取組について
 
 校内研究における協議の場で、協議した内容をその場で完結させるのではなく、先生方一人一人の日々の実践に生かすためには、どのようなことを行えばよいと思いますか。
   ワークショップ型の研究会は、協議を活発にしたり、協議した内容を日々の教育実践に生かしたりすることに役立ちましたか。
   ワークショップ型の研究会について感じたことを、書いてください。

〇 本研究における実践の記録はこちら
@
 全員の意見を重視し、実践と改善を繰り返すことを目指した授業研究会〔A小学校における実践〕
A
 視点に沿って協議内容を焦点化することを目指した授業研究会〔B小学校における実践〕
B
 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会〔C中学校における実践〕
C
 小・中学校の壁を越えた協議を目指した授業研究会〔D中学校(小中一貫校)における実践〕
   
〇各学校における実践の中で取り組んだ手立てについては、以下の項目に紹介しています。
   2 研究の実際
    (3) 校内研究の推進・充実のための方策
      C 校内研究の進め方・生かし方
        ア PDCAサイクルの各段階における手立ての工夫
        イ 授業研究会の進め方−ワークショップ型の研究会の活用例と手法の紹介−

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