生きて働く言語能力を育てる「国語科学習指導の具体策」を提案します!

 

 
場面 具体的な手立て
手立ての効果と指導のアイディア

導入の工夫

生徒の主体的な学習を促すために導入時の学習活動を工夫します。

単元に位置付けた言語活動に必要な知識・技能を学び取る活動
   
単元に位置付けた言語活動を具体的にイメージするための活動
   
単元に位置付けた言語活動の練習となる活動
導入の工夫は単元のねらいを把握し、単元に位置付けた言語活動を意識するのに有効です。生徒は、これからの学習で何を学ぶのかを具体的にイメージすることで、活動に対して意欲的になるという効果が期待できます。
指導





導入の工夫の例 1

写真
授業展開案「相手や目的に応じて書こう」では、ポスターやパンフレット、リーフレットなどの具体物を示し、作成するリーフレットの形態や特徴などについて学び取らせます。相手(対象)、目的、表現の工夫などに着目して見比べ、自分たちでその違いに気付くことで、生徒たちは作成への意欲をもつようになります。(単元に位置付けた言語活動に必要な知識・技能を学び取る活動)
指導





導入の工夫の例2
http://kasasagi/SA@SCHOOL/VWSUSER/12174/導入.jpg
授業展開案「筆者になりきって文章を書き、読み合おう」では、単元名や教材である富岳三十六景の絵、学習計画表などを提示して導入を行います。生徒の実態に応じて、更に活動をスムーズに行わせるための工夫を考えると次のような手立てが考えられます。
 まず、筆者の表現の工夫を読み取るために、1枚の絵を説明した2通りの文章(150字程度)を比べ読みさせ、表現の工夫について既習の知識を確認させるとともに、新しい知識の習得を図ります。この活動により、教材文「神奈川沖浪裏」で筆者が絵について説明している部分の表現の工夫に気付くことができ、筆者の表現の工夫を読み取り、その効果について自分の考えをもつという単元の主たる学習活動がスムーズにできるようになります。(単元に位置付けた言語活動を具体的にイメージするための活動)
導入に使用するワークシート
 
説明した絵
「大はしあたけの夕立」
指導





導入の工夫の例3
授業展開案「人物の特徴をとらえて論じよう」では、人物の特徴を捉えて論じるために、生徒がよく知っている漫画を題材にして登場人物の人物論を書くという学習活動に取り組ませます。このことにより、単元で行う言語活動を具体的にイメージさせ、学習の方法や手順を理解させることによって学習の見通しをもたせることができます。(単元に位置付けた言語活動の練習となる活動)
漫画で人物論を書く様子
 
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