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食生活における確かな実践力をはぐくむ中学校家庭科の授業を提案します!

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調理に関する内容
表の見方について
ピンクの文字 中学校の内容で、小学校での学習にかかわる記述
オレンジの文字 関連する他の内容項目や他の教科記述
みずいろの文字 話し合いや発表などの児童生徒活動の記述
 
本内容でのねらい
該当校種だけの内容
追加した内容
必修となった内容


            小学校
             中学校
 ゆでたり、いためたりする調理や米飯及びみそ汁 の調理を計画し実習することを通して、調理に関心をもち、調理の基礎的・基本的な知識及び技能 を身に付けるとともに、調理のよさや作る楽しさを実感し、日常生活で工夫し活用する能力を育てることをねらいとしている。
(3) 調理の基礎
  調理への関心と調理計画
ねらい
食材やでき上がった料理の味や食べ方などに関心をもち、意欲的に調理の計画に取り組むように配慮する。
必要な材料の分量は、一人分の量から考えておよその量が分かるようにする。おいしく調理するために、量スプーン、計量カップ、上皿自動秤等の使い方を知り、計量器具の扱いに慣れて実際に計量することができるようにする。
 
複数の料理を作るときは、でき上がりの時間を考え、どのような手順で調理するか、身支度や食卓の準備、後片付けの時期なども考えるようにする。
調理するものによって、見通しをもって、時間配分をし、手際よく調理を進めることができるように工夫して計画を立てるようにする。



 
材料の洗い方、切り方、味の付け方、盛り付け、 配膳、ゆでたり、いためたりする調理
食品の種類や調理の目的に応じた洗い方ができるようにする。
包丁を使って切ったり、皮をむいたりすることができるようにする。形や大きさを整えることにより、熱の通りをよくしたり味をしみ込みやすくしたり食べやすくしたりするなど目的に合った切り方ができるようにする。
切ることは、調理操作の中で頻度が高く、技術を要する部分であるので、特に注意を払って包丁を使い、扱いやすい野菜などを用いて、使い方に慣れさせるようにする。


 
食べやすくおいしくするために目的に応じたゆで方ができるようにさせる。

 
 
目的に応じたいため方ができるようにする。

 
食塩、しょうゆなどの塩味による味付けを中心として扱い、味の付け方によって、味わいが違い、おい しく食べられることが分かる。調理によって、加熱の前に味を付けておくとよい場合や食卓に出す直前にするとよい場合もあることに気付くようにする。
料理の分量や色どり、食べやすさを考えて、盛り付けるようにする。相手や目的に応じて工夫するとよいことが実感的に分かるようにする。食器の位置に配慮し、例えば、米飯及びみそ汁、はしなどを配膳する際には、我が国の伝統的な配膳の仕方があることが分かるようにする。
B(1)のイと関連させ、盛り付けや配膳によって、食欲を喚起し、雰囲気作りに役立つことに気付かせ る。
 
■米飯及びみそ汁の調理
(食文化の内容に記載)




































配慮事項
こんろの使い方、作業の流れ、グループの協力の仕方などの計画を立て調理することにより、調理が手順よくできることが分かるようにする。
材料については、D(1)や(2)との関連を図り、目的に合った品質のよいものを選んで、買い方を考え、適切に購入できるようにする学習も考えられる。その際、無駄なく購入することにも配慮する。
生の魚や肉は調理の基礎的事項を学習していないので扱わない。
調理に用いる食品は、手に入りやすく、調理の基礎的事項を学ぶ上で適切な食品として、米、野菜、 いも類、卵など、児童の扱いやすさや地域の特産、 季節、栄養などを考慮して選択する。
自ら調理することで食への関心を高めたり、皆で食べる喜びなど、調理のよさを実感できるように配慮 し、調理への自信をもたせ、日常生活に活用しよう とする意欲につなげるように配慮する。

水からゆでるものと沸騰してからゆでるものがあることに気付くようにしたり、ゆでることによって、野菜は生食に比べてかさが減り、多くの量を食べることができるなどの調理の特性にも気付いたりできるようにさせる。観察して気付いたことを、実感をもって言葉で表現する活動を取り入れるようにすること も考えられる。
野菜をいためる時は、強火にして短時間でいためる方がよいことなど、調理の目的によっていためる時間や火力に違いがあることに気付くようにする。 油でいためることにより風味が増すことにも気付くようにする。
ゆでたり、いためたりする加熱操作については、繰り返し学習できるように工夫し、知識と技能の定着を図るようにする。

観察、実験、実習等を通して、言葉や図表などを用いて表現したり、調理に関する言葉を実感を伴って理解したりする学習活動が充実するように配慮する。
 日常食の調理などに関する学習を通して、調理についての基礎的・基本的な知識及び技術を習得するとともに、地域の食文化についての関心と理解を深め、課題をもって日常食又は地域の食材などを生かした調理を工夫し、実践しようとする意欲と態度を育てることをねらいとしている。
(3) 日常食の調理と地域の食文化
  基礎的な日常食の調理
ねらい
中学生に合わせた題材を設定し、基礎的な日常食の調理ができるようにする。実習の題材は基礎的なものとする。
魚や肉は、煮る、焼く、炒めるなどの加熱調理を扱い、種類によって加熱方法が異なることや主な成分のたんぱく質が加熱によって変化するため、調理の目的に合った加熱方法が必要であることや、加熱することで、衛生的で安全になることにも触れる。
野菜は、小学校での学習を踏まえ、生食できること、食塩を振ると水分が出てしなやかになること、加熱すると組織が軟らかくなること、切り口が変色すること、緑黄色野菜は加熱のしすぎなどで色が悪くなることなどに触れ、それを防止する方法を考えさせる。また、加熱によってかさが減り、食べやすくなることから、食べ方の工夫ができるようにさせる。
卵は、主な成分のたんぱく質が加熱で凝固することを利用し、魚や肉、野菜と組み合わせるなどして題材とする。

 
食品によって適切な洗い方があること、排水などの問題にも触れる。
切り方は、安全な包丁の使い方を知り、食べやすさ、 加熱しやすさなどを考え適切に切ることができるようにする。



 

煮る、焼く、炒めるなどの加熱調理は火の調節が大切であること、加熱用具を適切に操作して調理できるようにする。
 
煮るは、材料の種類や切り方で煮方が異なること、汁の量によって調味の仕方が異なることなどが分かる。
焼くは、直火焼き、間接焼きがあり、それぞれ特徴があることが分かる。
炒めるは、小学校での学習を踏まえ、材料の切り方、 炒める順序、分量などに留意する必要があることが分かる 。
調味は、食塩、みそ、しょうゆ、さとう、食酢、油脂などを用いて、調理の目的に合った調味ができ、計量器の適切な使用方法についても触れるようにする。

 
盛り付けや配膳は、料理の様式に応じた方法でできるようにする。





 
 
 
○食生活についての課題と実践
(食文化の内容に記載)
   











配慮事項
調理実習に際しては、計画を立てて行い、後始末の仕方や実習後の評価も含めて学習できるようにする。また、調理することの喜びを味わい、食生活に対する関心を高め、日常生活における実践につなげることができるようにする。




調理実習で使用する食品の選択や取扱いについて、食品の表示調べや手づくりと市販品を比較して選択について話し合う等の活動を取り入れ、生徒が主体的に考えられるようにする。また、Dの(1)のイ、または(2)の学習との関連を図りながら扱うことも考えられる。

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最終更新日: 2010-03-23