中学校 技術・家庭科(家庭分野)

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 研究の成果
単元の導入において、なぜ清掃が必要なのかを汚れの収集・健康への影響などから,自分にとって身近なものとしてとらえさせました。このことにより,学習への関心を高めることができました。また,身近な材料で手軽に製作することができる清掃用具を取り入れ,実際に清掃する場を設け効果を確認させたことにより,達成感や成就感を味わわせることができました。
 さらに,家庭での実践に向けて,学び合いの場(清掃の観察・実践カードへの記入)を設けたことにより,意欲が高まりました。特に,事前アンケートでは自分の部屋しか清掃しないと答えていた生徒が,実践カードではリビングや台所など自分の部屋以外の清掃も行っていました。
<生徒用ワークシートより>
○ 授業を終えての生徒の感想
・この3時間で掃除の大切さがよく分かった。掃除をちゃんと続けていきたい。
・環境や健康のことを考えることができた。
・掃除に興味をもてた。
・簡単に掃除道具が作れたし,楽しく掃除ができた。
・とても楽しかった。自分で作ったものできれいにするのが気持ちよかった。
・こんなにきれいにとれるとは思わなかった。これからも地球にやさしい掃除をしたいです。
・掃除をすることの大切さが分かった。
<授業後のアンケートより> (授業クラス 1年 36名)
 これらのことから,学習課題を生徒に身近なこととしてとらえさせ,実際に体験させる教材が,学習した知識や製作したものを生かして実際にやってみようという意欲につなぐために効果的であると言えます。特に,生徒一人一人の意志を生かした製作物の選択は,実践への意欲を更に高め,知的好奇心を喚起させることができると考えます。

 今後の課題
 家庭での実践を見据えて,自分が使いたい清掃用具を選択し製作させましたが,製作物により時間に差が出てしまいました。特にアクリルたわしについては,動画を見ることができる場を複数設け,個々の進度に応じて確認できるようにする必要がありました。
 今後は,製作教材の充実や製作した清掃用具の活用の場の工夫(学校内での使用など)をしていくことで,更に実践への意欲を高めていきたいと考えます。

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