ブリーフセラピーとは

子どもの「資源」に目を向けるブリーフセラピー
原因
原因
原因
嫌なこと、 思い出しちゃった
嫌なこと、 思い出しちゃった
学校,嫌だなあ
資源

なぜ・どうして

追求

★ ブリーフセラピーの考え方
子どものマイナス面や問題の原因に着目
原因
原因
原因

原因が特定でき,それを取り除くことが可能な場合は,
このかかわり方も有効と思われます。子どもの様子を
よく見極めてかかわることが大切です。

学校,嫌だなあ

ふれない

マウスを置いてみてください

・できないことや足りないことに注目 されることで,自尊感情が低下する

・過去や原因を探る過程で,
 フラッシュバックを起こす恐れもある

・原因の特定や取り除くことが難しい,
 問題の解決には結び付きにくい

・今すでにできていることを確認しながら
次の目標を決めたり,そのための行動を考えたりできる

・自尊感情をはぐくむことが期待できる

資源
資源
資源

マウスを置いてみてください


 「ブリーフセラピー」は,アメリカの精神科医ミルトン・H・エリクソン(1901〜1980)が行った治療に関する考え方や技法から発展した心理療法です。「ブリーフ」とは,「短期の」「簡潔な」と訳されますが,ここでいう「短期」とは,「時間を,意図的・合理的に用いる」ということです。ブリーフセラピーは,効率的・効果的な援助の在り方を探求するカウンセリングと言えます。
 ブリーフセラピーには,いくつかのモデルがありますが,ここでは,それらの中の「解決志向アプローチ」という面接法の考え方を,学校内カウンセリングに生かすことを提案します。その主な考え方は,次の通りです。

・原因や背景を追及しない
・どうすれば解決するかに焦点を当てる
・行動(変化)を起こすことで解決につなげる

 つまり,問題やその原因の追及よりも解決策の構築に重点を置くのです。子どもがもっている健康的な部分や強さを「資源」として重視し,教師と子どもが共同して解決イメージをつくり,解決策を構築していこうという考え方です。

★ ここでの「解決」とは,「問題が解決すること」ではなく,よりよい未来の状態を手に入れることととらえます。