めあて
       ともだちの作品をゆっくり見てみよう。

  めあて
    だんボールのいろいろな形をつなげてつくろう。

3 授業の実際

授業の概要

 材料の段ボールに興味をもたせるために出会わせ方を工夫し、子どもたちが材料の特徴にこだわって活動できるようにしたいと考えた。そこで、様々な形に切った段ボールを組み合わせ、接着することを通して、見付けられるようにした。また、飾りたい場所等を考えながら自分の活動を振り返ることで、身近な素材のよさを再認識し、自分とのかかわりを考えながら活動できるようにした。
検証の視点@Aを以下のように取り入れた。
〈視点@〉 素材について考える時間・・・段ボール片と出会い、材料の特徴を考える時間
〈視点A〉 自分とのかかわりを考える時間・・・つくったものを飾る場所を考える時間

授業の実際

配時
(時)
過程 学 習 活 動 教 師 の 支 援

































































1 材料の段ボールについて考え、特徴や知っていることを発表する。〈視点@〉
 ・材料を予想する。

?(はてな)ボックスでさわった児童の声
・「がたがたしている。」
・「ざらざらしている。」
段ボール材の経験についての声
・「箱を使ったことがある。」
・「工作をしたことがある。」

2 段ボールでどんなことができそうか考える。
(段ボール片を組み合わせて形をつくってみる児童)
(写真2)
 ・段ボールの形を並べてみる。
 
 



3 材料を基に制作をする。
 ・形を選ぶ。
 ・形を並べてみる。

 ・接着する。
 ・つなげながら形を考える。
 ・形を考えながらつなげる。
(各班に配ったもの以外に必要な段ボールを探す児童)
(写真4)
(段ボールを組み合わせて接着している児童)
(写真5)

4 今日の活動を振り返る。
 ・友だちや自分の活動を見る。
 ・どんな活動をしたか紹介する。
 ・どこに飾りたいかを発表したりカードに書いたりする。
〈視点A〉
作品カード(PDFファィル)  
(飾りたい場所や置きたい場所を作品カードに書く児童)
(写真6)

5 今日の活動を基に次時への思いをもつ。
 ・活動を生かして、更に制作したいことを発表する。

○材料の特徴に興味をもたせるために、材料を予想するクイズをする。
(?ボックスの中には、片面をはがし、四形に切った段ボール片を入れた)
(写真1)

○使ったことのある経験などを聞き、材料の特徴に気付かせる。



活動を楽しむことができるように、接着の仕方を示す。

・うすくのばす。
・しっかりおさえて10かぞえる。
・手をふく。

(写真3)
○参考作品を示し、どんな活動ができそうか想起させる。






○段ボール片をつなげた形を見立てさせ、想像をふくらませることができるようにする。




○材料の選び方を知らせ、活動が進むように支援する。
 


(予想した子どもたちの活動)
 ・動物をつくる。
 ・植物をつくる。
 ・乗り物をつくる。 
 ・飾りをつくる。

○段ボール片のつなぎ方、飾りたい場所に着目して、友だちの活動を振り返ることができるように言葉掛けをする。 

○つくったものに合った場所を選べるように、作品のよさを助言する。













○制作途中でも、飾る予定でよいことを知らせ、思いをもたせる。
(途中の作品を手に持って飾りたい場所について、前で発表する児童)
(写真7)

○今日の活動を基に、もっとしたいことを確認し、思いを広げさせる。





























































6 材料の段ボールを更につなげる。
 ・前時の活動を振り返る。
・「もう少しだんボールがほしい。
・「今日は付け加えをしたい。」
・「立つようにつくりたい。」
(段ボール片を組み合わせて形をつくってみるA児)
(写真8)
(犬の足をつくっているA児)

(写真10)
(作品が立つように足の部分を工夫しているA児)
(写真11)
(犬の小屋もつくろうと思いをひろげているA児)

(写真12)



7 自分や友だちの作品を鑑賞する。

・友だちの作品を見る。

・友だちの作品のよさについて感想を書く。
感想カード(PDFファィル)

・感想カードに書いたことを発表する。


○前時の活動を振り返ることでつくりたかったものを確認する。

○つくりたいものを更に表現できるように材料の特徴に気付かせる。

○段ボールのよさに気付くように、実際に加工しながら示す。
(波型の形を活用するために片面を剥がす児童)
(写真9)

○活動が進んでいる児童には、飾る場所を確認し、更につくりたいものがないか想起させる。

○段ボール片の接着方法や形の組み合わせ方を考えさせ、丁寧な作品ができるようにする。

○しっかりと接着ができるように材料の組み合わせ方を知らせ、活動が進むように支援する。


○飾りたい場所や置きたい場所を振り返らせ、作品に付け加えをさせる。
 




















○段ボール片のつなぎ方、飾りたい場所に着目して、友だちの活動を振り返ることができるように言葉掛けをする。 
(実際に手に持って作品を鑑賞する児童)
(写真13)