幼保小の指導者間の連携    〜多久市立北部学校〜 戻る
 
本研究における考え方
  幼保小合同研修会での情報・意見交換,園児・児童の交流活動,保護者・地域への啓発活動など就学前から入学前期の必要以上な段差をなくす手立てを取ることで,スムーズに小学校生活へ溶け込むことができ,生き生きと活動する子どもが育つであろうという考えの基,研究主題「就学前教育と小学校教育の適切な接続の在り方」を設定している。

研究の内容及び方法
子ども 地域のいろいろな人とのふれあい,人との適切なかかわり方を身に付ける。
指導者 幼保小一貫した取組で集団生活を楽しめる子どもの育成を目指す
行 政 本研究内容を多久市内の全幼保小に伝え,広める。
地 域 地域全体で子育てに取り組むために,情報交換を行う。

(1) 研修部
就学前教育と小学校教育のなめらかな接続を考える。
新入児引き継ぎ連絡表「たくっ子シート」の作成
4歳児から小学校低学年までの発達課題連続表「はぐくみステップ」の作成
就学前教育後期の集団活動の実践
入学前期の集団活動の実践

(2) 交流推進部
人との適切なかかわり方をはぐくむ。
幼保小交流活動年間カリキュラムの作成
園児と児童の交流活動の実践
指導者の保育参観・授業参観
小学校教師の保育者体験
児童の異年齢たて割り活動「なかよしタイム」の実践

(3) 地域連携部
幼保小連携による取り組みの紹介や子育てについての啓発をする。
入学説明会の開催
5歳児保護者説明会
「連携だより」の発行
連携掲示板の設置と活用

  








たくっ子シート
ねらい        就学前教育から小学校教育へと子どもの成長・発達は連続しているものの,指導者間の相互理解の不足が見られる。そのため,多久市では毎年幼保小連携協議会の場で子どもたちの事態について情報交換を行ってきた。しかしその情報交換の場だけでは指導者間の相互理解の不足から十分に実態の把握ができていないことが問題となっていた。また,入学当初から配慮が必要な軽度発達障害などを早期に気付くことも幼保小の連携において必要とされている。

 
 そのため,軽度発達障害を含めた子ども一人一人の実態をさらに詳しく知り,就学前教育から小学校教育へのなめらかな接続のために「たくっ子シート」が作成された。

 
 『たくっ子シート』は,小学校で必要な力に対する新入児一人一人の発達状況を知るために各項目4段階の評価と幼稚園・保育園が考える配慮すべき点などを記述する形式とした。

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はぐくみステップ
ねらい  子供たちが活動している姿に対しての実態把握が,保育者と教師との間で同じものとなる必要がある。そこで『たくっ子シート』の集計結果をもとに,力をつけていきたい項目を「基本的生活」「コミュニケーション」「セルフコントロール」の3つの観点に絞って4歳児から2年生までの発達課題表を作り,連続性をもって段階的に取り組むための『はぐくみステップ』が作られた。

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