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○ 「自分で」「自分から」を促す教師の言葉掛け
 ・ 指示命令ではなく,問いかける言葉掛けをする
  「席に着きなさい」という指示を繰り返し行うと,子どもは,先生の言葉掛けを合図に席に着くようになります。しかし,これだけでは,いつまでも自律的段階へは進めません。「チャイムが鳴りました。みんな席に着いていますか」と問いかけることで,子どもは,チャイムの合図と,自分の行動を確認します。このように,確認させるような問いかけを繰り返すことで,自発的に行動できるようになっていきます。当たり前のことなのですが,もう一度,子どもたちへの言葉掛けを見直すことが必要です。 

・ 「○○するにはどうすればよいか」を問いかける
  学習道具を忘れがちな子どもに,「明日は,持ってきなさいよ」と言っても,なかなか改善されないことがあります。このような場合は,家庭に協力を依頼するのは,もちろんですが,宿題を忘れないようにするためにはどうすればよいかを子ども自身に問い,考えさせるようにします。自分で考えて行動させることは,自らの意志で自発的に物事を処理する能力を育てていくことにもつながります。

 ・ ほめる
 低学年の子どもは,ほめて育てたいものです。機会をとらえて,ほめることにより,子どもの生活や学習に対する自信をもたせ,意欲を引き出していくことができます。ほめることは,他の子どもにも好ましい影響を与えます。子どもたちにこうなってほしいという教師の期待を,ほめながら伝えていくことで,子どもたちによりよい習慣を身に付けさせていきたいものです。
子どもの具体的なほめ方について

 ・ しかる
 子どもに自分の誤りを認めさせ,反省させるためにしかることがあります。低学年の子どもをしかるときに,大声で感情的にしかっても,肝心の内容が伝わらないことがあります。子どもをしかるときは,声を張り上げず,問題点を具体的に示し,「先生はここがよくないと思うよ」と“聞かせる”ように心掛けたいものです。また,しかるときには,過去の失敗を持ち出したり,他者と比較したりすることは,避けるようにした方がよいでしょう。

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