本時の目標
実験前の訓練,実験の様子を順序よく説明している表現(小さな論理の展開)をとらえさせる。
指導の実際(2/6時)


学習活動 指導と評価



 学習課題,学習計画を確認し,学習の見通しをもつ。
 
 前時に作成した学習計画を確認させることで,本時の学習について見通しをもたせる。



 実験に先立つ訓練,実験の様子について,文章を振り返りながら再現する。
〈 主な発問応答 〉
 最初に訓練をしたのですね。実際に訓練をするのは,イルカの世話をしているトレーナーです。村山さん役の人が,トレーナー役の人に,どのような訓練をすればいいか教えてください。
 まず,準備するものから伝えましょう。
 えっと,マスクとフィン,Rと逆Tとギリシャ文字。(教科書をたどりながら答える)
 トレーナー役の人,分かりましたか?
 ギリシャ文字って,何ですか?
 文字の書いてある板です。プラスチックの。
 どのギリシャ文字ですか?
 Σとπの両方です。
 (中略)イルカに見せる順番が分かりましたね。どうしてその順番だと分かったのかな?
 使う順番に書いてあるから。
 「まず」とか「そして」とか「その後」などの言葉がある。
 訓練の箇所を再現して見せ,どのような言葉に気を付けながら読み取っていけばよいのかを示す。










 どの部分に再現に必要な内容があるか,段落の始めの言葉などに注目させることで考えさせる。
 
 トレーナー役と筆者役に分かれてカードを動かしながら実験を再現させることで,接続語などに注意しながら読ませる。

 【ワークシート】を使い,実験の様子を図式化させる。
図式化したワークシートを使って,訓練,実験の様子及びそれを叙述するための指示語,接続語について確認させる。
【評価】  実験の様子について根拠を求めながら文章を読み,再現している。【観察,ワークシート】
 「三段論法」 「推移性」「条件性弁別」などの論理の展開を吟味するために重要な語句を理解し,主教材の論理の展開のよさを考える。
ワークシートで図式化した訓練,実験の様子を照らし合わせながら,語句の意味を考えさせる。
 カードを移動させたり,「もの」「アルファベット」「ギリシャ文字」に分類させたりしながら,実験の中の「条件性弁別」「三段論法」について理解させる。


 簡単な短文を考えさせることで,より深い理解を図る。
【評価】  抽象的な概念を表す語句について理解し短文を作っている。【ワークシート,観察】
終末
 文章全体の展開の吟味に備え,学習の視点を求めさせる。
 実験結果がヒトと比較されている箇所を振り返らせ,“「賢さ」では,イルカはヒトより劣る”ということを筆者は伝えたかったのではないかという質問を投げかける。

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