本時の目標
2人の紳士に分かってしまう注文を書いた山猫の心情から,これまで書かれた裏の注文を振り返らせ,注文のなぞを考えさせる。
指導の実際(7/14時)
授業記録
(発問と児童の反応)
1 前時までの学習を振り返り,本時の見通しをもつ
○学習を整理した広用紙を見ながら,ここまでの山猫と紳士の思いを振り返り,注文の種類が変わってきていることを確認する。
【めあて1】 山猫の思いを見付けよう。
2 注文H〜Jまでの山猫の思いを発表する。
授業の様子
これまでの注文は金文字だったり,黄色だったりしたけど今度の注文は?
大きな文字,一番目立つように,最後だから。
ワークシートに,今までとは逆に,紳士の言動を表すことばをまず書いて,そこから矢印を引いて,山猫のそのときの気持ちを書く。考えたことを発表してください。
来た人を食べるというところから,危ない何とかしなくちゃ,親分に怒られてしまう。
親分から怒られてしまうというのは,次の場面から導き出したんだね。
西洋料理にして食べてやるから,やばいばれちゃった。でももう逃げられないよ。
なぜ紳士に気付かれたの。
変な注文が多すぎたからだと思います。


3 紳士の言動に着目しながら本時の場面を読む。
   紳士の言動を読みの視点として役割読みをする。
4 紳士の言動から山猫の思いを考える。
   山猫の思いをワークシート書く。
授業の様子
5 注文Kを書くときの山猫の思いを考える。
【めあて2】注文Kにかくされた山猫の気持ちを見つけよう
注文Kにかくされた山猫の気持ちを考えよう。食べるつもりだったのか,食べるつもりはなかったのか,みんなは半分半分だったよね。
最後の最後でばれるようなことを書いてやろう。その時の2人の驚く顔が楽しみだ。本当は食べたくないが,2人の泣きわめくところを一目見てみたい。
こんな山の中まで君たちは来てくれた。しかもここまで注文を出してきたけど,全部やってくれた。お願いだから最後の注文も聞いてくれ。
2つに分かれたね。食べるつもりで書いたのか,驚かすつもりで書いたのか。
私は食べるつもりだったと思います。85ページの「よぼうか,よぼう。お客さんがた・・・お皿もあらってありますし,菜っ葉も,もうよく塩でもんでおきました」からそれが分かります。
86ページの「部屋はけむりのように消え・・・」というところで,部屋は幻覚で,塩などを塗り込むのも幻覚で,そう感じただけなので,実際になったことではないので,食べるつもりはなかったと思います。
幻覚といいましたけど,最後のページの「しかし,さっき紙くずのように・・・もう元のとおりになおりませんでした」とあるので,全てが幻覚ではなかったと思います。
みんながそこまで考えていてくれるのなら,先生は満足。これまで学習した中で,これはばれそうだなと思う注文はなかった?
A,C,E,G。分かった。裏が分かりやすい。
ということは,裏の注文は親方が書いたやつ。
83ページに「親方の書きようがまずんだ・・・」とあるから親方が裏を書いている。
表と裏の注文は全然違う。これも使って,さっき言った,どうして顔が治らなかったのかを考えてきましょう。

【板書】

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