《1年次研究報告》
 関係者の連携と総合的な支援 
集団に適応することが難しい子どもの理解と支援を!
<研究担当から>
 教室に入れない,活動に参加できない,学級になじめない,学習への興味・関心や意欲の低下,友人とのトラブル,孤立・無気力等の問題は,学校で取り上げられることの多い課題です。さらに,LD,ADHD,高機能自閉症・アスペルガー症候群の児童生徒についても,学習の遅れや多動性・衝動性,対人関係・コミュニケーションの困難性や,いわゆる二次障害等の問題が,新たにクローズアップされています。
 そこで,本研究では,県内小中学校の通常の学級における集団不適応の実態を把握するとともに,学級や集団,学習,対人関係等に不適応を示す児童生徒について集団へのよりよい適応を促すための支援の在り方を探ります。具体的には,児童生徒の理解のためのチェックリストを作成・活用し,支援に当たる者が連携を図りながら評価と対応を総合的に行うための支援方法について実践を通して検討します。
研究テーマ
小中学校における集団への適応を促す支援の在り方についての研究
−集団不適応の児童生徒の理解と総合的な支援についての検討を通して−
研究情報の発信
 1年次は,不適応を示す児童生徒の理解のためのチェックリストを作成してWeb上に公開し,ダウンロードして各学校で活用できるようにします。また,2年次は,実態調査から得られた情報や支援の在り方について,Web上で発信するとともに,リーフレットにして各学校に配布します。

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研究スタッフ
研究担当 久野 隆裕  光岡 留美  宮原 健二  中島 明俊 (佐賀県教育センター所員)
     隈本 京子 (高木瀬小学校)  松野 博文 (大坪小学校)
     中島 誠子 (城南中学校)    土井 さとえ (嬉野中学校)