※画像については、実教出版「高校簿記」より転載(使用許諾済)
1.目標

  製造業における原価計算及び簿記に関する基本的な知識と技術を習得し,原価について理解すると共に,原価計算から得られる情報を活用する能力と態度を身に付ける。

2.内容

(1)原価と原価計算

ア.原価と原価計算

イ.製造業における簿記の特色としくみ

(2)原価の費目別計算

ア.材料費の計算と記帳

イ.労務費の計算と記帳

ウ.経費の計算と記帳

(3)原価の部門別計算と製品別計算

ア.個別原価計算

イ.部門別個別原価計算

ウ.総合原価計算

(4)製品の完成・販売と決算

ア.製品の完成と販売

イ.製造業の決算

3.科目の概要説明

  材料を購入し、それを加工して製品にし販売する製造業では、工業簿記を取り入れています。工業簿記では、商業簿記と違って、商品を仕入れることはしないで、製品を製造するところが違ってきます。勘定科目も素材、工場消耗品、賃金、電力料などが出てきます。また、材料を消費するとか、賃金を消費するとか、直接的に消費するとか、間接的に消費するとか、消費という考え方が加わってきます。工業簿記では、製品を製造するのにいかに効率よく製造し、いくらで販売するのかということが、重要になってきます。製品を作るのにいくら必要であったか、いくらかかったかを製造原価といいます。また、製造原価を計算する様々な方法があります。個別原価計算、総合原価計算、標準原価計算などです。それに伴って、仕訳の仕方が違ってきます。原価計算表、材料元帳、材料支払帳、材料仕訳帳機械費計算月報など様々な補助簿が出てきます。

4.取得可能な資格

・県商簿記検定1級(工業簿記) ・全商簿記検定1級(工業簿記)

5.工業簿記について
6.損益分岐分析について