「中学生に不足しやすい栄養素(カルシウム・鉄)について知ろう」  指導資料


 
「カルシウムを多く含む食品」
 カルシウムの給源となる食品から代表的なものを取り上げ,1食分(1回にとることのできる量)に含まれるカルシウムの量をグラフにして提示する。
 1日分の所要量(男・女)を同時に示すことで,食品の効果に気付かせる。カルシウムの効果的な給源として牛乳をあげるが,中学生の時期は牛乳だけでカルシウムをとろうとしても難しく,カルシウムが不足しやすいことに気付かせる。
 また,この時期は発達の特徴から,所要量に男女差が出ることも確認する。
 ※ グラフは,食品成分表から作成。
 
「鉄を多く含む食品」
 効果的な食品をグラフにして提示し,鉄は,「たんぱく質を含む食品」のなかでも,「赤身」の多い肉や魚,貝類,大豆製品,黒く見える海藻に多く含まれることをまとめる。
 貝類以外には,効果的にとれる食品が少ないことから,毎日の食事で気をつけてとらないと中学生の時期はとくに不足しやすく,貧血になりやすいことに気付かせる。(国民栄養の現状では,中学生の栄養摂取状況で不足しやすい栄養素である:教科書 P56参照)
 男女差については生理的な特徴から,所要量に差がないことをおさえる。
       

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