 |
|
| 「道徳の授業は,分かり切ったことを勉強するだけでつまらない」という子どもの声を耳にします。道徳の時間においても,子どもたちに新たな発見をさせることが大切ではないでしょうか。「発見のある道徳の授業」を行うことで「道徳的価値の自覚」を深めることができ,それが「道徳的実践力」を育てることにもつながってくると考えます。そこで,本研究においては,「発見のある道徳授業」として「価値についての発見」「自分についての発見」の2つについて考えていくことにします。 |
|
|
|
 |
|
ここでの「価値」とは,『小学校学習指導要領解説』に示されている内容項目のことです。「価値」への迫り方としては,「プラス面」から迫る方法と,「マイナス面」から迫る方法とがあります。例えば,内容項目「2−(3)」においては,「友情」という「プラス面」からと「いじめ」という「マイナス面」からの2つの迫り方が考えられます。授業の組み立て方は違ってきますが,どちらからでもねらいに迫ることができます。
「価値についての発見」のある授業をつくるためには,例えば次のようなことについて考えていく必要があります。 |
|
|
◆「価値」とはどのようなことか |
|
(プラス面)……「友情」とはどのようなものか
(マイナス面)…「いじめ」とはどのようなことか |
|
◆なぜ「価値」が○○(大切,問題)か |
| |
(プラス面)……なぜ「友情」は大切なのか
(マイナス面)…なぜ「いじめ」は問題なのか |
|
◆「価値」の具体的な姿とはどのようなものか |
|
(プラス面)……「友情」の具体的な姿とはどのようなものか
(マイナス面)…「いじめ」の具体的な姿とはどのようなものか |
|
◆「価値」の具体的な姿を○○(実現,阻止)できないのはなぜか |
|
(プラス面)……「友情」のある行為ができないのはなぜか
(マイナス面)…「いじめ」をなくせない(やめられない,とめられない)のはなぜか |
|
◆「価値」の具体的な姿を○○(実現,阻止)するために必要な心の力は何か |
|
(プラス面)……「友情」のある行為を行うために,必要な心の力は何か
(マイナス面)…「いじめ」をなくすために,必要な心の力は何か |
|
|
| そして,ここで考えたことをもとに,授業において子どもたちのもっている一般的な価値についての考えを教師がゆさぶったり,子どもたち一人一人の異なる経験からくる価値に対する思いの違いを出し合ったりすることで,価値に対する理解や価値を大切にしようという心情を更に深めることができると考えます。 |
|
|
|
 |
|
| 「自分についての発見」とは,「価値」に対する自分のよさや問題点に気づいたり,自分のあこがれの姿を明らかにしたりすることです。「自分についての発見」をさせることで,子どもたちは自分に対して自信をもつことができるとともに,更に自分をよりよくしようという意欲を高めることもできると考えます。「自分についての発見」としては,次のような内容が考えられます。 |
|
|
◆自分の「よさ」について |
|
・私の中には,こんなすばらしい心の持ち方や考え方があるんだ。
・私は知らず知らずのうちにこんな価値ある行為をしていたんだ。
・私は集団(クラス・家族等)にとって,こんな価値ある存在なんだ。 |
|
◆自分の「問題点」について |
| |
・私の中には,こんな気になる心の持ち方や考え方あるんだ。
・私は知らず知らずのうちにこんな価値問題のある行為をしていたんだ。 |
|
◆「目指す(あこがれる)姿」について |
|
・私は,こんな心の持ち方や考え方ができるようになりたいなあ。(それにあこがれていたんだ)
・私は,こんな行為ができるようになりたいなあ。(それにあこがれていたんだ) |
|
|
|
|
 |
|
|
|