「図形」「数量関係(関数)」領域の基礎・基本とは?
第1章 基礎・基本の定着を図る指導のポイント

 
小学校
図形の構成要素に着目して,図形の理解を深める。
論理的な考え方に身に付け,用いることができるようにする。
作業的・体験的な活動などの算数的な活動を通して,
中学校
直感的な見方や考え方を通して,図形の基本的な性質や構成の理解を深める。
図形の性質や関係などを論理的に確かめられることを理解できるようにする。
論理的に道筋を立てて正しい推論ができるようにする。
観察,操作や実験を通して,


  (関数)
小学校
身の回りの事象の中から,伴って変わる2つの数量を見いだし,それらの数量の間の関係を表にしたり,グラフに表したりしながら変化の規則性に気付かせる。。

中学校
伴って変わる2つの数量の変化や対応を,表,式,グラフによって調べることができるようにし,関数的な表現や処理の仕方を学ぶことで関数的な見方や考え方を一層伸ばしていくことができるようにする。

算数・数学科の授業での,基礎・基本?
〈知識・理解〉や〈表現・処理〉

〈数学的な見方・考え方〉
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単元構成や授業づくりの視点!
算数・数学科の大きな目標! 筋道を立てて考える能力
物事を数理的に考察する能力


これまでの算数・数学科の授業では,基礎・基本の重視といえば,<知識・理解>や<表現・処理>ばかりに重点をおいてきたのではないでしょうか。算数・数学科の大きな目標である,筋道を立てて考える能力及び物事を数理的に考察する能力を高めるための基本となる<数学的な見方や考え方>にも視点をおいた単元構成や授業づくりをしていくことが大切です。





数学的な見方や考え方


「図形」領域


図形の概念を構成要素に
基づいて論理的に考える



図形の性質を見通しをもって論理的に考察する


小学校では,帰納・類推・演繹的な考えを,具体的な操作活動を通して自然な形で取り入れている。中学校では,これらの考え方の違いを自覚できるようにし,必要な場面に応じて適切に用いることができるようにすることがねらいである。





「数量関係(関数)」領域


変化や対応の規則性に着
目し,考察する



事象を数理的にとらえ,見通しをもって論理的
に考察する


小学校では,身の回りの事象の中から伴って変わる2つの数量を見いだし,その間にある変化や対応の規則性に着目して数量の関係について考察していく。中学校では,小学校の基礎の上に立ち,変域の数の拡張や文字式の取扱い,関数の値の変化の割合といった内容の広がりとあいまって,関数関係を考察する能力を一層伸ばしていくことがねらいである。



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