| ○ 学習指導案 高等学校第2学年 「 物理 」 | 
| 1 単元名 「光の進み方」 (平成20年9月実施,35名) | |
|  | 授業実践者:丸尾 樹範 | 
| 2 単元とその指導について | 
| ○ | 光は生物にとって生きていく上で必要不可欠なものである。また、科学技術の分野でも、特に電気通信関係などで光の性質を活用したものが身近に数多く存在しており、生活をする上で切り離せないものである。そのため、小学校から観察、実験が行われ、また、中学校でも反射・屈折などの定性的な現象について履修をしており、生徒達にとっても馴染みが深い分野であると考えられる。 | 
| ○ | 対象生徒は、理数科2年4・5組物理選択者で「数理物理」として、1年次から物理を履修している。ほとんどが看護・医療系、生物、農学系へ進学希望で物理の履修は2年次で終わる。しかし、自然現象に対する興味・関心が高く、また、1学期に波の基本法則を学習しているので、知識を十分もった上で観察、実験に取り組めると思われる。 | 
| ○ | 限られた時間のなかで、日常生活の中で見られる光の「直進」「反射」「屈折」という現象を、「寒天」と「LED光源装置」を使った実験によって確認させ、その法則性を理解させる。また、2種類の媒質の屈折率を測定し、媒質によって屈折率が異なり、その値はほぼ決まっていることも理解させたい。さらに「全反射」についても観察、実験を行い、その条件も導き出させたい。日常的な活用方法を考えさせ、物理の原理・法則を利用した科学技術を身近に感じさせ、物理に対する興味・関心を高めていきたい。 | 
| ・実験の手順の説明、考察、まとめをパワーポイントを用いて行う。 | 
| 3 単元の目標 | 
| ・光速測定の歴史的実験例と光の直進性・反射・屈折などの進み方について理解する。 | 
| 4 単元の計画 (全2時間) | 
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| 5 本時の学習指導 (2/2) 場所:物理第1実験室 時間:2校時 | 
| (1) 目標 | |
| ・光の屈折について、観察、実験を行い、その規則性に物理の原理や法則を見いだす。 | |
| (2) 利用環境<本校の環境> | |
| ○主なハードウエア | パソコン、液晶プロジェクタ | 
| ○主なソフトウエア | マイクロソフトパワーポイント | 
| (3) 展開 | |
| 児童・生徒の学習活動 | 教師の指導・支援(※評価) | |||
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| 1 | 本時の学習について確認する。 | ○ | 本時の授業のポイントを伝える | |
| 2 | 屈折率の測定実験を行う。 ・ 空気→寒天での入射角と屈折角について ・ 空気→台形ガラスでの入射角と屈折角について   ・読みとった角度より屈折率を求める。 ・入射角、反射角と屈折率の関係を理解する。 ・媒質により、屈折率が異なることを理解し、教科書の表より屈折率が決まっていること確認する。 | ○ ○ ○ ○ ○ | 実験方法の説明及び実験器具の取り扱い方など説明を十分に行い、理解させる。 既存の知識と比べながら進めさせる。 屈折率の計算には、電卓及び三角関数表を使用させる。教科書の三角関数表の使い方を理解させる。 実験がはやいグループには、指定した入射角以外の角度も観察させる。 寒天と台形ガラスの実験より、媒質によって、屈折率が異なることを感じさせる。 
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| 3 | 寒天→空気での光の進み方 ・空気→寒天での入射角・屈折角の関係と比べながら、逆行する光の道すじを観察する。  ・絶対屈折率と相対屈折率の意味及び関係を理解する。 | ○ ○ | 光が逆行しても、道筋は同じであることを理解させる。 教科書の屈折率の表を用い、2種類の屈折率の意味を理解させる | |
| 4 | 全反射の観察実験を行う。 ・寒天→空気での光の屈折実験において、光が空気中に出ないような入射角を探す。 ・全反射において、臨界角と屈折率の関係を理解する。  ・寒天を細長く細工し、反射をくり返しながら光が伝っていく様子を観察する。 ・全反射の応用例として、光ファイバーの例をみる。 | ○ ○ | 全反射は、屈折率が大→小での屈折で、臨界角を過ぎると起こることを意識させる。 身近な全反射のとして「光ファイバー」を紹介する。 
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| 5 | 本日のまとめ ・本時の学習内容を確認しまとめる。 ・後片付け。 | ○ | 本日学習した内容を確認させる。 
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| ※ 資料等 | 指導案【PDF】  | 学習プリント【PDF】  | |
| 学習資料【パワーポイント】   | |||
| 6 児童・生徒の反応 | 
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| 7 授業を終えて | 
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