○ 学習指導案    中学校第1学年 「技術・家庭科 」


1 単元名 「いろいろな材料を使った作品づくり」
(平成15年6月実施,40名)
      〜かんながけ〜

                                          授業実践者:牛草 智浩授業実践者へのメールはこちらから

2 単元とその指導について
 今回の学習では、「生活の中で役立つものを作る」という目標を持たせ、使用目的に応じた機能や材料、構造をとらえさせ、かんなやのこぎり等の木工具を正しく安全に使い、木材を切ったり、削ったりすることを学ばせたい。これにより丈夫で、見た目にもきれいな作品を製作させ、出来上がりの喜びや成就感を十分味わわせたい。
 本時の指導は、切断作業後の部品の寸法を整えるために重要なかんながけの導入である。生徒達の中では、かんなを初めて使う生徒も数多くいるため、かんなの役割や構造、刃の調節、繊維方向の違いによる切削のしくみを中心に進めたい。また、「かんながけ」の原理を理解させる手立てとして、工具の内部構造や切削のしくみを示す模型を提示したり、実際にかんながけの示範による、「ならい目」と「逆目」時の切削面の様子や刃の出し方の違いなどを観察させたりする。これによって、素材の性質や特徴、加工技術や手順の根拠を生徒に感得させ、製作活動への意欲を高めたい。
3 単元の目標
・いろいろな材料の製品に興味を持ち、意欲的に製作に取り組むことができるようにする。
・生活に役立つ製品を機能や構造、材料の特徴を考慮しながら設計できるようにする。
・工具の基本的な使い方や適切な加工技術を身につけることができるようにする。
・製作に使用する機器の基本的なしくみを知り、安全に使用することができるようにする。

4 単元の計画
 (全14時間)
【材料加工と部品作り】
@ 製作の準備 ・・・1時間
A けがき作業 ・・・3時間
B 切断作業 ・・・4時間
C 削り作業 ・・・4時間(本時1/4)
D 穴あけ作業 ・・・1時間
E 測定・検査・修正 ・・・1時間

5 本時の学習指導 
(1/4) 場所:大和町立大和中学校 木工 時間:2校時
 (1)目標
   ○かんなの構造と役割が分かる。
   ○平けずりができ、かんなの切削方向が分かる。
 (2)準備した道具および教材
   <道具>
   @かんな (17丁)
   Aげんのう(17丁)
   B試験片 (17枚)
   <教具>   
   @かんなの名称刃の出の拡大図
   Aかんなの切削方向図・切削方向模型(
   B学習プリント
 (3)展開
児童・生徒の活動 教師の指導と支援(※評価)



○学習の課題を把握する。

○かんなの役割について考える。









○ ・平けずりを観察する。
  ・ならい目けずり
  ・逆目けずり



○ かんなの構造と名称を知る。

○ 刃の出の調整について知る。


○切削面の削る方向を考える。(切削方向模型)
  ・ならい目と逆目の違いを知る。

○材料を削って確かめる。


まとめ ○本時の学習内容をまとめる。

○次時の学習内容を知る。


かんな削りのポイントを習得させ、 加工作業に興味を持たせる。
材料をきれいに仕上げるための木工具だと気づかせる。  ※かんなの役割について発表できる。
かんなの持ち方、削り姿勢、材料の固定などに注意し、示範する。※削る方向による、かんなくずや切削面の違いに気づく。(発言)
削る方向を変え、かんなくずや切削面の様子を観察させ、違いがあることを示唆する。
かんなに使用されている部品や名称について知らせる。
かんな身の出し方・抜き方を知らせる。
したばの基準面と刃先の出が、かんな削りのポイントになることを示唆する。
繊維(木目)方向による切削の仕組みを理解させる※繊維による切削方 向の違い。 (発言)
試験片で削らせる。
各班の削り板を観察し、繊維方向による削る方向やかんなの刃の出し方を確認させる。
   ※かんなの持ち方や姿勢が正しい。(作業)
   ※削る方向が正しい。(作業)
本時のまとめをさせる。
   ※本時の学習内容のポイントを学習プリントに記入できる。(学習プリント)