平成23年度佐賀県小・中学校学習状況調査Web報告書

Web報告書もくじⅣ 教師意識調査の結果の分析


教師意識調査の結果の分析
                                                      教師意識調査の全てのグラフ

4 教師の指導観

小学校と中学校のほとんどの教師が、児童生徒ができるだけ勉強するように、日頃から指導すべきだと思っている。[図1]
小学校と中学校のほとんどの教師が、勉強のことで児童生徒がいつでも気軽に話し掛けられるようにすべきだと思っている。[図2]
小学校と中学校のほとんどの教師が、児童生徒が規則を守るよう、日頃から細かく指導すべきだと思っている。また、日頃から細かく指導していくことは、学力の向上につながるものと考えられる。
[図3][図4-1][図4-2]
  この節では、教師の児童生徒に対する学習指導や生活指導に関わる意識についての質問から、教師の指導観及び学力向上との関連について分析する。
   
「教師は、児童生徒ができるだけ勉強するよう、日頃から指導すべきだと思いますか」について
 
「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と回答をした小学校教師の割合は99.6%であり、同じ回答をした中学校教師の割合は98.1%である。小学校と中学校のほとんどの教師が、児童生徒ができるだけ勉強するよう、日頃から指導すべきであると思っていることが分かる。[図1]
   
「教師は、勉強のことで児童生徒がいつでも気軽に話し掛けられるようにすべきだと思いますか」について
 
「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と回答をした小学校教師の割合は99.7%であり、同じ回答をした中学校教師の割合は99.6%である。小学校と中学校のほとんどの教師が、勉強のことで児童生徒がいつでも気軽に話し掛けられるようにすべきだと思っていることが分かる。 [図2]
   
「教師は、児童生徒が規則を守るよう、日頃から細かく指導すべきだと思いますか」について
 
「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と回答をした小学校教師の割合は98.8%であり、同じ回答をした中学校教師の割合は97.2%である。小学校と中学校のほとんどの教師が、児童生徒が規則を守るよう、日頃から細かく指導すべきだと思っていることが分かる。 [図3]
  
この設問においてAグループとBグループの教科別平均正答率を比較すると、 小学校と中学校ともに全ての教科において、Aグループの平均正答率が高くなっている。特に、中学校の全ての教科で顕著に表れており、社会と英語において10ポイント以上、上回っている。[図4-1][図4-2]
   
これからの指導に向けて
  学習指導や生活指導に対する意識のもち方について
児童生徒の学力の向上を図る上においては、教師側も目標や向上心をもって、日頃から児童生徒の指導や支援に当たることが、必要不可欠である。日頃の指導や支援の在り方については、児童生徒の状況により常に同様にとはいかない場面も多々あると思われる。しかしながら、常に教師側が高い意識をもち、児童生徒の将来を見据えながら学習面や生活面における向上を目指し、指導や支援に当たっていくことが大切である。今回の調査結果からは、ほとんどの教師が日頃から学習指導や生活指導に対し、共通した高い意識をもちながら、指導に当たられていることが分かる。また、[図4]の調査結果から、児童生徒の学校生活に対し、日頃から細かく指導していくことが、学力の向上によい影響を与えていることが分かる。

最終更新日:  2011-10-07