自分の考えと他者の考えを比較する場の設定を
普段の授業の中で、児童生徒が自分の考えを発表する機会は、年々増加してきていることがうかがえた。自分の考えを発表し交流する活動は、自分の考えと他者の考えとを比較する活動であり、児童生徒の思考力・判断力・表現力等を育成していく上で大切な活動である。考えを発表する場では、聞き手に相似点や相違点を考えながら聞かせたり、発表者に相似点や相違点を示しながら発表させたりするなどの工夫も大切である。
自分の考えを記述する活動を
自分の考えを表現することへの抵抗感は、年々和らいできていることがうかがえた。このことから、自分の考えを表現するための指導改善が図られてきたことがうかがえる。しかしながら、依然として小学校においては6割を上回る割合で、中学校においては7割を上回る割合で自分の考えを表現することに対して難しさを感じている。
そこで、自分の考えを文章に書いて表現する活動に着目したい。自分の考えを文章に書いて表現する活動は、自分の考えを整理することにつながるだけでなく、自分の考えを明確にする効果も期待できる。そればかりでなく、文章に書き表したことで、自分の考えを他の人に説明もしやすくなると考える。自分の考えを発表させる際や、学級またはグループで考えを交流させる際には、まず自分の考えを文章に書かせた上で行うことが効果的ではないかと考える。そのためにも、自分の考えを書き表すための指導を丁寧にしていくことが大切である。
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最終更新日:2013-10-21